抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,法定動物による動物観の形成について輪郭を示し,オオタカ保護問題の議論の端緒を示した。人が動物に対して抱く意識やそれにもとづく態度が動物観であり,法定動物は法律によって身分が定められた動物である。近年,法制度の影響によって,動物観が急速に変わってきていることが様々な動物に関してみられる。例えば,童謡のカラス,アニメ映画のバンビ等がある。オオタカは種の保存法の指定種にされたことで,過去の文化的意識が再認識され,マスコミの扱いが大きく異なるようになった。このような経緯のなかで,オオタカについての貴重種や重要種としての動物観が形成されてきた。オオタカ保護問題では行政は科学的でなければならない。