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J-GLOBAL ID：201402271507409020   整理番号：14A0732780

(2)セシウム高除染用吸着剤の物性および吸着特性

(2) Characterization and adsorption properties of selective adsorbents for high decontamination of cesium

著者 (2件)： 三村均 (東北大学大学院工学研究科) ,  山岸功 (日本原子力研究開発機構)
資料名： 日本イオン交換学会誌(Web)  (Journal of Ion Exchange (Web))
巻： 23  号： 1  ページ： 6-20 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0178A  ISSN： 1884-3360  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災により発生した福島第一原子力発電所事故においては,海水等冷却材の原子炉注入により,原子炉およびタービン建屋内の地下の溜まり水や,敷地内のトレンチなどに放射性物質を多く含んだ数万トン規模の高レベル汚染水が発生し,作業障害や環境汚染を起こしており,今後 20 万トン以上になると予想されている。2011 年 12 月の時点で,循環注水冷却システムにより冷温停止が達成されているが,固体廃棄物(ゼオライト,不溶性フェロシアン化物スラッジ,結晶性シリコチタネート (CST)) の処理および処分は未定である。特に,汚染水中のセシウムの高除染用吸着剤として使用されている不溶性フェロシアン化物および結晶性シリコチタネート (CST) の処理・処分に関しては,過去にもほとんど実績がないことから,今後の重要な課題となっている。本稿では,循環注水冷却システムの構成と進捗状況,およびセシウムの高除染用吸着剤としての不溶性フェロシアン化物および CST の物性および Cs に対する選択的な吸着特性について紹介し,これら固体廃棄物の処理・処分および今後の課題について述べる。(著者抄録)

シソーラス用語： *吸着剤 ,  発電所 ,  *原子炉事故 ,  セシウム化合物 ,  *金属イオン ,  固形廃棄物 ,  *廃棄物処理 ,  ヘキサシアノ鉄酸塩 ,  スラッジ ,  ケイ酸塩 ,  チタン酸塩 ,  *吸着 ,  浄水 ,  放射能汚染 ,  汚染物質 ,  水 ,  吸着等温式 ,  容量 ,  放射性汚染物質 ,  汚染水 ,  汚泥 ,  *セシウムイオン ,  フェロシアン化物 ,  福島第一原子力発電所 ,  吸着容量
準シソーラス用語： 原子力発電所事故 ,  放射能汚染物 ,  吸着等温線

分類 (4件)： 吸着剤  (YB03000W) ,  スラッジ処理・処分  (SC05050K) ,  下水,廃水の物理的処理  (SC03040L) ,  各種物理的手法  (CC01030W)

引用文献 (40件)：

• 1) 原子力災害対策本部,「原子力安全に関する IAEA 閣僚会議に対する日本国政府の報告書」-東京電力福島原子力発電所の事故について-,IV-91,2011 年 6 月.
• 2) 東京電力 HP:http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1-roadmap/11042701-j.html
• 3) 福島第一原子力発電所内汚染水処理技術のための基礎データ収集,日本原子力学会バックエンド部会 HP,(2011).
• 4) 清水智史,長岡 亨,原子力バックエンド研究,18, 37 (2011).
  http://www.nuce-aesj.org/doku.php
• 5) 東京電力 HP: Roadmap towards Restoration from the Accident at Fukushima Daiichi Nuclear Power Station, http://www.tepco.co.jp/en/nu/fukushima-np/index-e.html#anchor00

タイトルに関連する用語 (5件)： セシウム ,  除染 ,  吸着剤 ,  物性 ,  吸着特性