抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本産アブラナ科野菜はグルコシノレートを含有していて,人間の健康の促進に寄与することがわかっている。この研究の目的はグルコシノレートの組成と含量を同定し,日本で秋から冬にかけて収穫した15種類のアブラナ科野菜におけるフェーズII酵素を誘発及び/又はフェーズI酵素を阻害するイソチオシアネートの前駆体であるω-メチルスルフィニル,フェネチル,インドリル-3-メチルグルコシノレートの分布を同定することである。グルコシノレートプロファイルをLC-MSにより調べた。25種類のグルコシノレートを同定した(脂肪族18,芳香族3,インドール4)。4-メチルスルフィニルブチルグルコシノレートはブロッコリスプラウト(111.15±15.46μmol・gDW
-1),ブロッコリ(10.45±5.05),キャベツ(5.05±5.82),ロケットサラダ(4.15±1.83)に含まれている。5-メチルスルフィニルペンチルグルコシノレートはカブの葉(2.96±1.39),菜の花(ナバナ)(2.10±1.73)に含まれている。クレソンにおいて,6-メチルスルフィニルヘキシル(2.96±0.98),7-メチルスルフィニルヘプチル(25.08±5.20),8-メチルスルフィニルオクチルグルコシノレート(4.24±3.07)が他の野菜より高含量含まれている。フェネチルグルコシノレートは多くのアブラナ科野菜に含まれている。クレソン(30.03±8.88),カブ(5.64±1.86),カブの葉(2.42±0.17),菜の花(1.73±0.51),ブロッコリスプラウト(1.47±0.05),小松菜(1.30±1.12)に含まれている。インドリル-3-メチルグルコシノレートは大根とロケットサラダを除く多くの野菜に含まれている。