抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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上下方向複動金型を用いたハイドロフォーミングのFEM解析を行い,成形特性を明確化した。また近年開発された3次元熱間曲げ焼入れ加工(以下3DQ)の高精度なFEM解析モデルを開発し,変形特性を明確にした。3DQは鋼管を素材とし,局部的に誘導加熱しつつ曲げと焼入れを同時に行う新技術であり,3次元に曲がった1470MPa級閉断面構造部材が成形可能である。3DQでは,矩形管や複雑断面鋼管に対して,曲げ荷重や肉厚変化,しわ,扁平,熱変形などを予測することが重要であり,FEM解析手法を開発した。定常状態の温度分布を電磁場と熱の連成解析で求めた。このとき,材料の磁気特性の非線形性と磁気変態温度,導電率及び熱特性の温度依存性を考慮した。また冷却部には,実験で得られた熱伝達係数を用いて,対流熱伝達を考慮した。次に,得られた温度分布を用い,金属組織の変化を考慮した変形解析を実施した。金属組織の解析モデルとして,変態温度には邦武の式,加熱域のオーステナイト体積率には実験式,冷却時のマルテンサイト体積率はKistinen-Marburger則を用いた。実験とFEM解析の板厚変化を比較した結果良く一致した。また本モデルは,実験のしわの発生状態を良く再現することを確認した。しわ発生限界の曲げ半径も実験とFEM解析で良く一致することを確認した。