文献

J-GLOBAL ID：201402273031875119   整理番号：14A0091037

ルテニウム(III)抗腫瘍化合物の細胞内スペシエーションのプローブとしてのEPR

EPR as a probe of the intracellular speciation of ruthenium(III) anticancer compounds

著者 (2件)： WEBB Michael I. (Simon Fraser Univ., British Columbia, CAN) ,  WALSBY Charles J. (Simon Fraser Univ., British Columbia, CAN)
資料名： Metallomics  (Metallomics)
巻： 5  号： 12  ページ： 1624-1633  発行年： 2013年12月 
JST資料番号： W2338A  ISSN： 1756-5901  CODEN： METAIR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ルテニウム(Ru:III)抗腫瘍化合物(KP109及びNAMI-A)の細胞内相互作用を探索する技法として電子常磁性共鳴(EPR)を評価した。この研究において,Saccharomyces cerevisiae細胞を各錯体の1mM溶液においてインキュベートし,インキュベーションの24h後でさえも計測可能濃度でRu(III)種を検出した。標準EPR実験設定を用いたRu(III)の検出限界により,この方法は腫瘍細胞及び腫瘍組織に適用できることを示唆した。生じたEPRスペクトルの分析により,NAMI-Aは主に細胞壁と相互作用したが,KP109はミトコンドリア及び細胞質蛋白質画分と配位することを見い出した。4°Cでホールセルとのインキュベーションのシグナル強度とこれらのデータのそれとの比較により,各錯体の膜貫通輸送の異なるモードを示した。さらに,EPR計測は細胞環境におけるRu化合物の酸化状態及びスペシエーションへの洞察をもたらした。

シソーラス用語： *ルテニウム錯体 ,  抗腫瘍作用 ,  *抗腫瘍薬 ,  スペシエーション ,  プローブ ,  *ESR【磁気共鳴】 ,  Saccharomyces cerevisiae ,  検出限界 ,  スペクトル ,  細胞壁 ,  ミトコンドリア ,  細胞質 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： EPRスペクトル

分類 (2件)： 抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A) ,  白金族元素の錯体  (CE01100E)

物質索引 (2件)： 1H-イミダゾール ,  1H-インダゾール

タイトルに関連する用語 (5件)： ルテニウム ,  腫瘍 ,  スペシエーション ,  プローブ ,  EPR