抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
点字ワープロで作成したファイルをネットワークで共有する「てんやく広場」や,ディジタルテキストを共有するサービスBookshareといった障害者支援の取組みには多くのボランティアが携わってきた。本論文では,クラウドソーシングを障害者支援に活用するクラウドアクセシビリティサービスとして,自動認識技術との連携に主眼を置く技術を紹介した。まず,スマートフォンで撮影した写真からの物体認識と,クラウドソーシングを組み合わせた視覚代行サービスoMobyを示した。次に,膨大な文字種がある日本語の書籍ディジタル化において,校正作業効率を向上させる全文テキスト化クラウドソーシングシステムについて述べた。また,多人数によるインターネット動画への字幕付与のためのCollaborative Caption Editing Systemや,字幕作成のゲーミフィケーションCapCapを紹介した。一方,国際的なクラウドソーシングサービスAmazon Mechanical Turkでは日本人の作業者は非常に少なく,その発掘が課題であることから「社会的に意味のある活動をしたい」というモチベーションを持つ高齢者層の活用を検討した。実際に研究開発プロジェクト「高齢者クラウド」では,日本語OCR(Optical Character Recognition)結果テキストの校正作業の実証実験に携わっていることを示した。