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J-GLOBAL ID：201402273212936985   整理番号：14A0367263

スダジイへのナラ枯れ予防殺菌剤注入によるナラ菌伸長抑制効果の検討

著者 (3件)： 衣浦晴生 (森林総合研 関西支所) ,  所雅彦 (森林総合研) ,  後藤秀章 (森林総合研 九州支所)
資料名： 林業と薬剤  (Forestry Chemicals)
号： 207  ページ： 1-6  発行年： 2014年03月20日 
JST資料番号： G0376B  ISSN： 0289-5285  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ナラ類で効果が認められている薬剤が,常緑樹であるスダジイの枯死被害予防に効果があるかの判定をするために,事前に薬剤注入したスダジイ処理木と無処理木にナラ菌を摂取し,辺材変色の発生状況を比較することでナラ菌の伸長抑制効果を検討した。殺菌剤の樹幹注入処理を行った通常区,高濃度区の辺材変色面積は,無処理区に比べて小さく,通水阻害部分の発生が抑制されていた。また,ナラ菌の分離試験では,無変色部分からはナラ菌が全く分離されず,逆に変色している辺材部分からは100%,ナラ菌が分離された。

シソーラス用語： *シイノキ属 ,  *枯死 ,  *殺菌薬 ,  *糸状菌類 ,  樹木 ,  辺材 ,  変色 ,  地形要素 ,  栽培的防除 ,  *ナラ枯れ ,  樹幹注入 ,  常緑樹 ,  *Castanopsis sieboldii ,  *Raffaelea quercivora
準シソーラス用語： *スダジイ ,  *ナラ菌 ,  *殺菌剤 ,  島嶼

分類 (2件)： 花き・花木  (FC03044O) ,  化学的防除  (FC05050X)

引用文献 (12件)：

• 伊藤進一郎・窪野高徳・佐橋憲生・山田利博 (1998) ナラ類集団枯損被害に関する菌類. 日本林学会誌 80:170-175.
• Kinuura, H (2002) Relative dominance of the mold fungus, Raffaelea sp., in the mycangium and proventriculus in relation to adult stages of the oak platypodid beetle, Platypus quercivorus (Coleoptera ; Platypodidae), J. For. Res. 7. 7-12 (カシノナガキクイムシ成虫の各生育段階における胞子貯蔵器官および前胃内のRaffaelea sp. 優占度).
• 衣浦晴生・後藤秀章 (2013) ナラだけではないナラ枯れ. JATAFFジャーナル Vol.1, No.5, 14-18.
• 衣浦晴生・所雅彦・後藤秀章・新井一司・中村健一・竹内純 (2013) スダジイへの殺菌剤樹幹注入によるカシノナガキクイムシ被害防止効果. 第124回日本森林学会学術講演集 : CD-ROM.
• Kubono, T. and Ito, S. (2002) Raffaelea quercivora sp. nov. associated with mass mortality of Japanese Oak, and the ambrosia beetle (Platypus quercivous). Mycoscience 43 : 255-260.

タイトルに関連する用語 (7件)： スダジイ ,  ナラ枯れ ,  予防 ,  殺菌剤 ,  注入 ,  ナラ菌 ,  抑制効果