抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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BMW社は2007年に大都市交通の担い手として電気自動車を量産して市場導入することを決定した。想定される世界市場での一般ユーザーによる試験(フィールドテスト)を実施するために2種類の電気自動車を各700台前後製造した。この試験により使用形態,実用航続距離,ユーザーニーズ,システム機能要求などが明らかとなった。量産型電気自動車の基本コンセプトを述べた。基本構造は駆動系をアルミ,車体部分をCFRPとすることで目標重量(1200kg以下)を実現した。量産型電気自動車(BMW-i3)の主要諸元値を一覧表示した。車体のCFRP化は軽量化が主目的であるが材料特性を活用し観音開きドアを実現する大開口をわずかな重量増で可能としている。CFRPは量産に適したマットタイプを採用した。RTM法により成形された約150点のパーツはウオータジェットで所定の形状に切断後,接着,組立てを経てCFRPモノコックが完成する。車体外板には主に熱可塑性樹脂パネルが用いられその25%はリサイクル材である。インテリア素材としてパネルにユーカリウッド,ケナフ麻,リサイクル材を使用したシート表皮を使用している。材料への要望として軽量化に貢献する新材料,断熱機能材料,タイヤ材料の高性能化などを挙げた。