抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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無線信号測定では,Received Signal Strength Indicator(RSSI)が室内ローカリゼーションシステムでよく利用される。しかし,マルチパスフェーデング,テンポラルダイナミクスのため,複雑な状況では著しい性能劣化が見られる。RSSIよりもより細かい粒度の無線チャネル測定のブレークスルー手法が求められる。RSSIとは異なり,PHYレーヤの電力特性,チャネルレスポンスは,マルチパス特性を識別することが可能で,精度の高い,普遍的な室内ローカリゼーションの収束の可能性がある。チャネルステート情報Channel State Information(CSI,reflecting channel response in 802.11 a/g/n)は研究され,サブメータ,センチメータレベルの精度を示す。本稿では,ローカリゼーションのチャネルレスポンスの新たな傾向を概観する。CSIとRSSIの差異について,ネットワークレ層,タイムレゾリューション,周波数レゾリューション,安定性,アクセサビリティに関して述べる。無線インドア・ローカリゼーションは,モバイル,パーベイシブコンピューティングとして,リビング,生産,商業,パブリックサービスで広く使用されている。屋外のポジショニングと比較して,GPS信号は殆どアクセスできず,サブメーターの制度の要求に答えるには困難である。本稿では,ローカリゼーションでのチャネル応答の新たな傾向について概観する。CSIとRSSIの差異について,ネットワークレイヤ,タイムレゾリューション,周波数レゾリューション,安定性,アクセスビリティについて述べる。最近の研究を考察し,CSIの利用方法に従って三つのカテゴリに分類する。1)個別のマルチパスコンポネンツのラジオパワーを,レンジングメトリクあるいはラジオマルチパスとして抽出する。2)シグナルソースで時間,角度の情報を推定する。3)デバイスフリーのパッシブ・ヒューマン検出とローカリゼーションを実装するための,CSIでの人間の存在とモビリティの影響の解析,各カテゴリでの今後のオープンな領域を示す。802.11標準でのチャネル応答測定につき述べる。