抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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連続wavelet変換の一つであるGabor wavelet変換は非定常信号に対する時間-周波数解析法として幅広い研究分野で用いられている。この手法の時間-周波数分解能はGabor関数を基底とするmother waveletによって固定されるため,単一のmother waveletでは必要とする分解能が確保できない場合,複数の分解能で解析を行う必要がある。しかし,異なる分解能を有するmother waveletで複数回のwavelet変換を実行すると計算量は増大する。Gabor wavelet変換における計算量削減法は,a trousやshensaアルゴリズムなどが提案されているが,複数のmother waveletでの解析に着目した手法は存在しない。そこで,本論文ではGabor関数の包絡特性を決めるGaussianの数学的性質に着目し,低い周波数分解能のGabor waveletを基底とするwavelet係数から,高い周波数分解能のwavelet係数を直接合成する手法を提案する。提案手法の有効性を確認するために実信号での検証実験を行った結果,合成精度を保ちつつ計算量を削減可能であることが明らかになった。(著者抄録)