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J-GLOBAL ID:201402275833770129   整理番号:14A1359018

脊髄後角の一過性受容器電位アンキリン1は神経根結紮ラットにおける神経因性疼痛に関わっている

Transient receptor potential ankyrin 1 in spinal cord dorsal horn is involved in neuropathic pain in nerve root constriction rats
著者 (9件):
資料名:
巻: 10  号: Sept  ページ: 10:58 (WEB ONLY)  発行年: 2014年09月 
JST資料番号: U7031A  ISSN: 1744-8069  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:腰部神経根痛は神経因性疼痛タイプに分類されるが,その病態生理学的機序については完全には理解されていない。脊髄後角の膠様質(SG)が一次性求心性入力を受容しており,神経因性疼痛治療の標的として考えられている。in vivoパッチクランプ記録はSGニューロンにおけるシナプス伝達の機能的特性の解析に有用な手順である。一過性受容器電位アンキリン1(TRPA1)は,末梢侵害受容器,後根神経節,および脊髄後角などの中枢および末梢神経系において広く同定されており,疼痛のシナプス伝達に関わっている。しかし,脊髄後角におけるその機能的役割と疼痛伝達の機序はよく理解されていない。この研究の目的は,in vivoパッチクランプ解析を用いてTRAP1拮抗薬で処理したSGニューロンの興奮性シナプス伝達の変化を調べ,ラット脊髄後角におけるTRPA1の潜在的役割を明確にすることである。 結果:後根結紮(RC)を伴うラットは機械的過敏性,痛覚過敏,および温熱性痛覚過敏を示した。さらに,ピンプリックは偽手術および無処置ラットにおいても疼痛関連行動を誘発した。これらの疼痛関連行動は,TRPA1拮抗薬のくも膜下腔内注射により有意に軽減された。くも膜下腔内注射の有効程度は,3群(RC,偽手術,および無処置群)の間で等価であった。電気生理学的研究において,興奮性シナプス後電流(EPSC)の頻度と振幅は,RCラットでは偽手術および無処置ラットに比べて有意に増加した。自発性EPSCと非侵害性および侵害性刺激による誘発EPSCはTRPA1拮抗薬により有意に低下した。行動研究では,3群の間で統計的有意差はなかった。 結論:これらのデータは,TRPA1拮抗薬が機械的過敏性と痛覚過敏に対してだけでなく脊髄後角における生理的疼痛伝達に対しても阻害作用を持つことを示している。これは,TRPA1が生理的状態においても興奮性シナプス伝達に一貫して関わっており,疼痛伝達の調整における役割を持つことを示唆している。(翻訳著者抄録)
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
神経の基礎医学  ,  中枢神経系作用薬一般  ,  生物学的機能  ,  その他の感覚 

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