文献

J-GLOBAL ID：201402276201483511   整理番号：14A0288109

底面に桟粗度を有する開水路乱流の局所変化とDispersive効果に関する研究

Experimental study on spatial variability and dispersive effects in open-channel flows with strip roughness

著者 (3件)： 藤本雄大 (京都大学工学部地球工学科) ,  岡本隆明 (京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻) ,  禰津家久 (京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 68  号： 2  ページ： I.547-I.554 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 河川改修を計画するうえで河道流下能力は確保することが重要であるが,河床形状が滑らかであると底面付近の流速が早くなり,河床洗掘,護岸侵食が発生する。そのため,底面に粗度を設置し,流速を低減させることで河床を安定させる護岸粗度工法が多く用いられている。多くの既往研究では,粗度開水路流れは粗度近傍で流れが急変するため,空間平均操作を導入している。しかしながら,粗度背後で流れが低減するのに対し,粗度から離れた領域では流速が再び増加するため底面せん断応力,抵抗特性は局所的に大きく変化すると考えられる。本論文では,底面に木製桟粗度を配置して水路実験を行い,粗度を有する開水路流れの抵抗特性の局所変化について詳細解析を行った。局所変化では,時間平均統計量,流れ抵抗特性,レイノルズ応力,組織乱流構造などによる知見に加え,減速分散効果(粗度効果)による乱れの生成について明らかにした。

シソーラス用語： 開水路 ,  *開水路流 ,  *乱流 ,  *粗度 ,  分散【dispersion】 ,  実験 ,  河床形態 ,  抗力 ,  抵抗 ,  河道 ,  河川改修
準シソーラス用語： *開水路流れ ,  *桟粗度 ,  水路実験 ,  流れ抵抗

分類 (1件)： 移動床,浮遊,沈殿などの水理  (RC10040U)

引用文献 (14件)：

• Raupach, M.R., Antonia, R.A and Rajagopalan, S. (1991): Rough-wall Turbulent Boundary Layers, Appl. Mech. Rev., Vol.44, pp.1-25,
• Hasan, M.A.Z., (1992). The flow over backward facing step under controlled perturbation: laminar separation, J. of Fluid Mechanics, Vol.238, pp.73-96.
• Panigrahi, P.K. and Acharya,S. (2005): Excited turbulent flow behind a square rib, J. of Fluid and Structures, Vol.20 , pp.235-253.
• 冨永晃宏・田本典秀 (2002):三角形断面桟型粗度を有する開水路流れの乱流構造,応用力学論文集,Vol.5, pp.727-734.
• 藤田一郎・江見崇 (2006):底面粗度による剥離渦発生と水面変動の関係について: 応用力学論文集 Vol.9, pp.987-996.

タイトルに関連する用語 (6件)： 底面 ,  桟 ,  粗度 ,  開水路 ,  乱流 ,  研究