抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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香りは嗅覚受容体を介して脳へ刺激を与える情報伝達因子であり,人間に心理学的および生理学的作用を及ぼす。樹木(木材)を含め植物は種特有の種々の香りを発生する。好きな香りは副交感神経活動を増加させ,作業に良い効果を与える。嫌いな香りは交感神経活動を増加させる。好悪に関係しない低濃度の香りは副交感神経活動を増加させ,作業に良い効果をもたらす。木材の代表的な香り成分,α-ピネンはビジランス(注意力を長時間継続し警戒する状態)レベルの維持に有用である。スギやタイワンヒノキ材の香りは血圧に良い効果を与える。木質内装空間における木材の香りの効果は視覚的効果に比べ極めて小さい。今後,木質内装の快適性評価に寄与するため,木材の香りの機能性をより明確にする必要がある。