抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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身体的な効果や心理的な効果を得ることを目的とする乗馬療法が動物介在療法の1つとして広く行われるようになってきた。乗馬療法に用いる馬は,乗馬時および乗降時に,予期せぬ刺激等に驚き突発的に動かないことや,曳き運動を行う曳き手に反抗的な態度をとらないようにすることが大切である。準備運動を行うことで,馬の反抗と位置づけられる曳き運動中の停止や首の動きについて,首の上下運動および水平運動において有意に回数と程度が減少し,停止回数についてより減少する傾向があった。乗馬療法の活動を行う前に準備運動を行うことで,活動中の予期せぬ刺激に対する反応が抑制されることと,曳き手の指示に反抗する行動が減少することが明らかとなった。単なる馬の事故を防ぐためと捉えられがちな準備運動には,安全な活動につながる効果があり,乗馬療法を行う際には適切な準備運動を行うことが大切である。(著者抄録)