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J-GLOBAL ID：201402276925714086   整理番号：14A0969986

可観測正準型デルタオペレータモデルによる同定の簡便化

The Observable Formed Delta Operator Model to Simplify the Identification

著者 (5件)： 岩元麗之 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  熊澤典良 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  市原裕之 (明治大 理工) ,  阿部直人 (明治大 理工) ,  福井泰好 (鹿児島大 大学院理工学研究科)
資料名： システム制御情報学会論文誌  (Transactions of the Institute of Systems, Control and Information Engineers)
巻： 27  号： 8  ページ： 343-351  発行年： 2014年08月 
JST資料番号： L0070A  ISSN： 1342-5668  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 同定対象を可観測正準形式のデルタオペレータモデルとして処理し,線形差分方程式に変換することにより,同定を簡便化する手法と推定すべき未知パラメータを含む同定モデルを提案した。提案の同定モデルは,離散時間空間モデルであり,離散時間の入力信号と出力信号に対する差分計算を行う必要がなく,前処理のためのフィルタ設計も不要となるため同定過程を簡便化できる。提案の同定モデルの同定精度を評価するために,クラメール・ラオ下界を用いて評価した結果,良好な同定精度を備えることが検証された。また,慣性ロータ振子を用いた実装実験の結果,サンプリング周期にかかわらず,伝達関数の周波数特性と周波数応答実験の結果との良好な一致を確認した。

シソーラス用語： *システム同定 ,  *可観測性 ,  *正準形式 ,  演算子 ,  *システムモデル ,  *差分方程式 ,  *一次方程式 ,  離散時間系 ,  下限 ,  伝達関数 ,  周波数特性 ,  周波数応答
準シソーラス用語： クラメール・ラオの下限 ,  *デルタオペレータモデル ,  *線形方程式

分類 (1件)： システム同定  (IA02040O)

引用文献 (13件)：

• B. Z. Bobrovsky and M. Zakai: A lower bound on the estimation error for Markov process; IEEE Transactions on Automatic Control, Vol. 20, pp. 785-788 (1975)
• G. C. Goodwin, J. C. Aurero, J. S. Welsh, J. I. Yus, G. J. Adams and C. R. Rojas: Robust identification of process models from plant data; Journal of Process Control, Vol. 18, pp. 810-820 (2008)
• G. Strang: Introduction to Linear Algebra (3rd ed.), Wellesley-Cambridge Press (2003)
• H. L. Van Trees: Detection, Estimation, and Modulation Theory Part I, Wiley (1968)
• M. C. Campi, T. Sugie and F. Sakai: Iterative identification method for linear continuous-time systems; Proc. of the 45th IEEE CDC, pp. 817-822 (2006)

タイトルに関連する用語 (3件)： 観測 ,  同定 ,  簡便化