文献

J-GLOBAL ID：201402277697044705   整理番号：14A0647537

手指画像におけるカラーヒストグラムによる生体認証手法

著者 (3件)： 谷村祐 (神奈川工科大 大学院) ,  納富一宏 (神奈川工科大 大学院) ,  斎藤恵一 (国際医療福祉大 大学院医療福祉学研究科)
資料名： バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌  (Journal of Biomedical Fuzzy Systems Association(Hobunshi))
巻： 16  号： 1  ページ： 49-55  発行年： 2014年04月25日 
JST資料番号： L3953A  ISSN： 1345-1537  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは以前にPC(Personal Computer)利用時の認証方法として,パスワードの記憶や入力時の利用者による負担が少なく,低コストで構築できる手指画像のカラーヒストグラムによる生体認証手法を提案した。本論文では,本手法を理想的な環境下で用いると認証精度100%となるが,実環境下では78.0%と大幅に低下するので環境やパラメータを変更して認証精度の差を検証した。本手法ではキーボード操作時の手指画像と登録用画像のカラーヒストグラムの間のバタチャリア距離を計算し,求めた類似度によって認証の成否を判定する。具体的に,1)カメラのズーム(なし,デジタルズーム1.4倍),2)光調整(室内蛍光灯のみ,スタンドライト2台追加),3)画像の解像度(640×480,1280×720)の各実験条件について被験者ごとに5枚の画像を撮影して色空間RGBの3チャンネル,HSVの3チャンネル,HSVのHチャンネルのみの場合の認証精度を計測した。その結果,2)による明るさの統一と1)による手領域の拡大が同程度認証精度に影響を与え,3)だけを上げても認証精度は向上しなかった。また,他人受容率を高くしたい場合は3チャンネル,手軽に認証を行いたければ本人拒否率がより早く下降し始める1チャンネルの利用が有効なことを確かめた。

シソーラス用語： *バイオメトリクス ,  画像 ,  手指 ,  ヒストグラム ,  *画像分析 ,  照明条件 ,  分解能 ,  評価試験 ,  システム評価 ,  色空間 ,  *特徴抽出
準シソーラス用語： *カラーヒストグラム ,  解像度 ,  *手指画像 ,  *生体認証 ,  認証精度 ,  被験者実験

分類 (3件)： データ保護  (JD01020V) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I) ,  パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (10件)：

• 中村孔明,納富一宏,斎藤恵一:手指形状を用いたバイオメトリクス認証手法の評価, 情報処理学会 第75回全国大会講演論文集, 第3分冊,6Z-4, pp.591-592, 2013.
• 谷村祐,納富一宏,斎藤恵一:手指画像におけるカラーヒストグラム間のバタチャリヤ距離による生体認証手法の提案,バイオメディカル・ファジィ・システム学会 第26回年次大会講演論文集, pp.19-22, 2013.
• N. Dalal and B. Triggs : Histograms of Oriented Gradients for. Human Detection, Computer Vision and Pattern Recognition. IEEE Computer Society Conference on, vol.1, pp.886-893, 2005.
• D. Comaniciu, V. Ramesh, and P. Meer : Kernel-based object tracking, Pattern Analysis and Machine Intelligence. IEEE Transactions on, vol.25, No.5, 564-577, 2003.
• Michael J. Swain and Dana H. Ballard : Color indexing, International Journal of Computer vision, vol.7, No. 1, pp.11-32, 1991.

タイトルに関連する用語 (4件)： 手指 ,  カラーヒストグラム ,  生体認証 ,  手法