抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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九州産業大学情報科学部では授業中に学生の集中度を保ち,理解度を把握して授業に反映させるために携帯端末を活用した学生応答・理解度把握システム(クリッカー)を平成24年度に導入した。本論文では,学生1人1人に配布し,回答を送信するリモコン(レスポンスカード)と約60メートルの受信範囲を持つレシーバからなるKEEPAD社のクリッカーを紹介した。質問の提示や応答の集計を行えるソフトウェアTurningPointをPC(Personal Computer)に導入すると,最大10個の選択肢を持つクイズや質問ができる。実際に通常授業,オープンキャンパスでの模擬講義や体験イベント,AO(Admission Office)スクーリングにおける課題評価,IT(Information Technology)講習会において50人程度の学生に対して利用したほか,新入生オリエンテーションでは193人,「大学教育フォーラムin九州産業大学」では250人による使用を行った。具体的には,1)説明した内容を確認する質問,2)説明する前に興味を引く質問,3)理解できたかを問うアンケート,4)学生の相互評価のための質問を試みたところ,学生は新鮮な気分で授業に参加でき,教員は理解できていない人を早期に把握できた。一方,クリッカーの使用によって講義スピードを落とす必要があり,過度な期待はできないことがわかった。