抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
BCPは,自然災害等の緊急時に業務を継続あるいは早期に復旧するための手順や対策を含めた計画である。3/11以降,多くの大学でBCPの検討が行われており,いくつかの情報系センターでは発電機の設置や学外への業務委託等が行われているが,コストや全体最適を検討している事例は少ない。本稿では,富山大学情報系センターにおけるBCPの検討について述べた。富山大学は,3キャンパス(五福・杉谷・高岡)に分離し,キャンパス間の直線距離は,五福ー杉谷5km,五福ー高岡18km,杉谷ー高岡16kmとなっている。このような中で,リスクをモデル化し,いくつかのケースを想定し,それぞれに必要な対策コストを概算することによりどのような対策を行うか検討した。耐震・発電等の機能を有したデータセンター(DC)にてサーバを運用することは有意義だと考えて,DCへの回線速度についての実験およびコスト評価を行った。BCPに必要な要件を検討し,情報システムごとにClassA:災害時に運用されるもの,B:災害後も継続して運用すべきもの,C:災害後数日以内に運用開始されるべきもの,D:通常時に運用すべきものに分類し,対策を検討した。ClassAについては平成24年2月に岐阜大学総合情報メディアセンターと協定を締結,運用を開始した。B,Cについては,ほぼ同等な価格で行うことができる学内と外部のDCを借用し,データのみのバックアップを行うこととし,Dについては当面,対策を行わないこととした。