抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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準結晶の発見でイスラエルの金属研究者,ダン・シェヒトマン博士に2011年のノーベル化学賞が授与された。準結晶は熱力学的に安定で秩序が高いことで,結晶とアモルファスとも異なる新しい物質である。準結晶について解説し,準結晶構造に秘められた美しさとその面白さに迫った。準結晶の構造概念について述べ,準結晶により結晶の定義が変わった(国際結晶連合が従来の並進秩序や周期で定義されていた狭義の結晶を「本質的に不連続的な回折パターンを示す物質」という広義の結晶に改めた)経過を示した。ノーベル賞をきっかけに準結晶が大きく脚光を浴びるようになったが,本格的研究はこれからであり,今後多彩な物性の発見や材料への展開が期待される。