抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
電力用コンデンサは電力系統の調相や力率改善など電力の有効利用に,高調波フィルタなどは電力品質改善に大いに寄与してきた。そして,その培われた応用技術とパワーエレクトロニクス技術の進展により,静止形無効電力補償装置や瞬時電圧低下対策装置などへと進化してきた。近年では,コンデンサおよびその利用技術に対して,太陽光・風力発電などの再生可能エネルギー電源の急増による電圧・周波数の不安定や高調波の増大,負荷機器のインバータ化や省エネルギーによる過進相やフェランチ効果など,系統における電源・負荷の変化への対応が要請されている。然しながら,電気二重層コンデンサのようなエネルギー密度の高いコンデンサの出現,および,パワーエレクトロニクスのさらなる進歩は,速応性を活かした再生可能エネルギーの一層の有効利用と電力品質改善技術の向上や適用分野の拡大を可能としている。このような状況を踏まえ,本技術報告では,コンデンサ過剰設置の実態と,系統における電源・負荷の変化による電力品質への課題を調査し,コンデンサおよびその応用技術による進化・発展を紹介すると共に,残された課題について述べる。また併せて,調相や力率改善,高調波フィルタなど電力用コンデンサの基本的な用途についての現状の調査・整理も行っている。(著者抄録)