抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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初期宇宙の進化,銀河の成り立ちを知る手段として金属欠乏星が重要な手がかりを与えてくれる。金属欠乏星とは,宇宙初期に誕生したと考えられている主に鉄組成の少ない星である。このような星は世代交代をあまり経ていない星,すなわち宇宙最初の星または数世代後の星であり,ビッグバンから数億年以内の宇宙の情報を保持していると考えられる。近年の理論と観測の発展によって,金属欠乏星の起源について幅広く論じられるとともに,恒星の進化を手がかりに銀河系の形成過程に迫る研究も行われている。本稿では,恒星進化の理論モデルから予測される炭素過剰星の形成過程を通じて,宇宙初期に誕生した星の痕跡を探る筆者の研究について紹介する。(著者抄録)