抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
現在,センシング技術等による地球環境計測においてもビッグデータの波が到来しており,センシングデータの有効な解析がプロジェクトの成否を握っているといえる。すなわち,センシング技術とそれにより生成されるデータの処理が連動することが,多くのセンシングプロジェクトで期待されている。センシングデータの特徴は,(1)多くのデータが時系列データである,(2)多くの処理はデータファイル間の依存性がない,(3)多くのプロジェクトで既存のデータ処理アプリケーション・プログラムが用意されておりそれを活用したい,の3点である。NICTサイエンスクラウドではこれらに着目し,MPIのようなライブラリにより既存のプログラムを書き換える必要なく,大規模センシングデータを処理できる技術開発を行ってきた。さらに,それらを科学衛星長期観測データや宇宙環境数値シミュレーションに適用し,100倍から200倍程度の高速化に成功している。本発表では,この技術をさまざまなタイプのセンシングプロジェクトに応用する方法について紹介する。対象とするプロジェクトは,(1)センシングプロジェクト実施前のシミュレータの高速計算,(2)リアルタイムセンシングデータ処理,(3)アーカイブされたセンシングビッグデータ処理の3つである。(著者抄録)