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J-GLOBAL ID：201402283961588476   整理番号：14A0104259

イオン性ポリマーブラシを用いた低環境負荷な接着と剥離制御

著者 (2件)： 小林元康 (JST-ERATO) ,  小林元康 (工学院大 工)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 50  号： 1  ページ： 23-28  発行年： 2014年01月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 壁面歩行が可能なヤモリの足の毛を摸したイオン性ポリマブラシを用いた広範囲の材料に容易に着脱できる構造の開発を目的として高分子電解質ブラシを調製し,特性化した。実験のためにシリコン基板表面にポリアニオンブラシ(アンモニウム塩末端)とポリカチオンブラシ(スルホン酸あるいはカルボン酸塩末端)を調製し,両者の表面を水で濡らして貼り合せて乾燥した後の接着強さを調べた。その結果アニオンブラシ/カチオンブラシの組合わせの場合に最大の接着強さが得られることが分かった。対応するポリマの平滑な膜の接合によっては強い接着強さが生じなかったことから,極性による分子間相互作用だけでなくブラシの絡み合いが重要な役割を持つことが分かった。

シソーラス用語： *高分子電解質 ,  機能性高分子 ,  *高分子ブラシ ,  *接着強さ ,  界面 ,  *静電相互作用 ,  可逆変化 ,  強度 ,  からみ合
準シソーラス用語： イオン性高分子 ,  *ポリマーブラシ ,  固固界面 ,  剥離強さ ,  アニオン性高分子 ,  カチオン性高分子

分類 (2件)： 固-固界面  (CB12060M) ,  高分子固体のその他の性質  (CG02025L)

引用文献 (29件)：

• 1) G. Sudre, L. Olanior, Y. Tran, D. Hourdet and C. Creton, Soft Matter, 8, 8184(2012).
• 2) A. Harada, R. Kobayashi, Y. Takashima. A. Hashidzume and H. Yamaguchi, Nat. Chem., 3, 34(2011).
• 3) E. Spruijt, M. A. Cohen Stuart and J. van der, Gucht, Macromolecules, 43, 1543(2010).
• 4) Wang, J. L. Mynar, M. Yoshida, E. Lee, M. Lee, K. Okuro, K. Kinbara and T. Aida, Nature, 463, 339(2010).
• 5) A. F. Thünemann, M. Müller, H. Dautzenberg, J. -F. Joanny, H. Löwen, Adv. Polym. Sci., 166, 113(2004).

タイトルに関連する用語 (4件)： イオン性ポリマー ,  ブラシ ,  環境負荷 ,  剥離制御