抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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富士通は,タイ東部のマプタプット工業団地周辺における大気環境改善を目的として,タイ工業団地公社とチュラロンコン大学に大気環境監視システム(VM-EIMS:VOCs Monitoring and Environmental Information Management System)を導入した。本システムの監視対象物質は,VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)19物質,悪臭物質10物質とオゾンである。測定データに対する「解析」と「公開」の機能においては,専門家の知見を生かした先進技術を適用した。また,大気拡散予測シミュレーションによるデータ解析を行うため,富士通のテクニカルコンピューティング技術を活用したPCクラスタシステムを整備した。シミュレーション実行環境を整備するだけでなく,シミュレーション実行や解析方法に関するタイ研究者への技術トレーニングを開催し,大気環境研究の技術移転活動を行った。測定データおよびシミュレーション結果を一般公開し,更に一般ユーザーから汚染物質に関する情報提供を受け付ける機能も設けた。本稿では,これらの事業活動における試みと成果を紹介する。(著者抄録)