抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
自動車運転の心地よさを考えるために,フロー体験に着目して,自動車運転をフロー体験の観点から考察した。また,自動車運転のフロー体験を科学的に研究するためのセンシング手法(脳波,心電位など)について解説した。フロー体験(flow experienc)とは,アメリカの心理学者,チクセントミハイの名づけた概念である。フロー体験には,深い没頭状態である深いフロー体験と,何気ないことで生じる浅いフロー体験がある。深いフロー体験が生じると,我を忘れて作業に集中し,話しかけられても気が付かないほどに強い没頭感が生じる。高度に技能をもった運転者が,自動車レースなどでその技能を十分に発揮した場合には深いフロー体験が生じる可能性が高い。運転の心地よさをフロー体験であると仮定すれば,心地よい運転環境とはフロー体験の生じる環境である。