抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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風力発電の発電出力は,風速等の要因により大きく変動するため,電力系統に連系する時,特段の配慮を要する。風力発電の出力変動を直接制御する方法として,電力貯蔵方式を用いて変動を吸収させる方法があり,既に幾つかのウィンドファーム(WF)で蓄電池,フライホイールなどの電力貯蔵装置が運転されている。電力貯蔵装置の運転パターンは,WF出力の短周期変動を補償する短周期変動型と,蓄電池システム出力とWF出力の合計が計画値となるよう制御する長周期フラット運転型があり,前者の方が電力貯蔵設備の所要kWh容量が少なくて済む傾向がある。蓄電池等の電力貯蔵設備については,応動速度が十分早いため風力発電の出力変動吸収には十分な特性を有しているが,経済性向上のためには蓄電システムのコスト低減,効率向上,寿命延伸などが必要である。風力発電の出力変動が正確に予測できれば,電力系統の的確な需給計画・運用に役立つため,欧州各国では風力発電出力予測手法が開発され,電気事業の実務に供されている。予測手法は,気象現象等の模擬に基づく物理モデルと,統計数理的に予測を行う統計モデルに大別できる。