文献

J-GLOBAL ID：201402285201367871   整理番号：14A1194645

アユ,Plecoglossus altivelis altivelisの個体群密度と「友釣り」の釣法による釣獲量との関連性に関する実験的解析

Experimental analysis on the relationship between the population density of ayu Plecoglossus altivelis altivelis and fishery catch by “Tomozuri” angling

著者 (1件)： KATANO Osamu (Fisheries Res. Agency, Nagano, JPN)
資料名： Fisheries Science  (Fisheries Science)
巻： 80  号： 5  ページ： 897-906  発行年： 2014年09月 
JST資料番号： L2029A  ISSN： 0919-9268  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アユの個体群密度と,生残率,「友釣り」の釣法で採捕されたアユの尾数,及び釣獲量の間の関連性を調べるために,2011年と2012年,水流のある実験池にアユを1.1~6.1尾/m²の密度で放流した。5月に収容した後,7月初旬から8月下旬または9月初旬まで釣りを実施した。各池において死亡したアユの比率は実験を通じて20%未満であり,どちらの年度においても初期密度との相関は認められなかった。釣られたアユ及び実験終了時まで池に残ったアユの成長速度は初期密度と負相関があった。しかしながら,友釣りで釣られたアユの尾数と釣獲量は,2.6~4.7尾/m²の初期密度の池で最高となった。釣りで採捕された30gまたは50gより重たい中型または大型のアユは,それぞれ2.6尾/m²,または2.1~2.6尾/m²の初期密度で最高となった。これらの結果より,従来の基準である0.6~0.7尾/m²のアユの放流密度は,友釣りの釣獲法の観点では低過ぎるレベルであり,最近多くの県で採用されている放流密度の0.5~2.0尾/m²は十分ではないことが示唆された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *アユ ,  *生息密度 ,  漁法 ,  成長速度 ,  密度依存性 ,  *放流
準シソーラス用語： *Plecoglossus altivelis altivelis ,  *個体群密度 ,  *友釣り

分類 (3件)： 魚類  (FH02020K) ,  漁労一般  (FH03010G) ,  増養殖の技術  (FH04020Y)

引用文献 (24件)：

• Miyadi D (1960) Story of ayu. Iwanami Shoten, Tokyo (in Japanese)
• Takahashi I (2005) Study on the early history of ayu in the Shimanto Estuary, Japan. Bull Mar Sci Fish Kochi Univ 23:113-173
• Takahashi I, Azuma K (2006) A book on the recent knowledge of ayu. Tsukiji Shokan, Tokyo (in Japanese)
• Katano O, Umino T, Taniguchi N (2011) Science and fishing of ayu. Gakuhosha, Tokyo (in Japanese)
• Katano O, Matsuzaki S (2012) Biodiversity of freshwater fish in relation to inland fisheries. In: Nakano S, Yahara T, Nakashizuka T (eds) The Biodiversity observation network in the Asia-Pacific region. Springer, Tokyo, pp 431-444

タイトルに関連する用語 (8件)： アユ ,  Plecoglossus ,  個体群密度 ,  友釣り ,  釣法 ,  釣 ,  関連性 ,  実験的解析