抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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駿河湾内の各漁場におけるタチウオ漁獲量の変動要因を明らかにするために,主要9地区の漁獲統計資料から漁獲量変動の特徴について検討した。漁獲量の多い沼津,由比,小川,地頭方では,年の前半に漁獲が少なく,後半に多い傾向がみられた。9地区間の漁獲量変動には弱い正の相関関係が認められ,クラスター分析により地域的に連続した西部,東部,湾奥部の3つのグループに分類された。各グループ間の相互相関関数には,東部は湾奥部より2ケ月,西部より1ケ月遅れ,西部は湾奥部より1ケ月遅れる傾向がみられた。漁獲量変動は,湾内での魚群の移動を反映したものと考えられ,その特徴として駿河湾西部および湾奥部に来遊した魚群は,駿河湾西岸を湾奥部から東部に向けて移動することや湾奥部には魚群が滞留しやすいこと等が考えられた。(著者抄録)