抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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資源研究で利用される数理モデルの多くは陽関数で記述され,陰関数によるものは少ない。資源変動の分析にあたり,モデルの未知パラメータは,最小二乗法等を用いて推定される。陰関数のモデルでは,パラメータ探索の演算アルゴリズムは,陽関数の場合に比べて複雑になるが,現在は計算機技術の高度化により,自由にモデルを試すことができる。そのため,モデル未開拓領域における,陰関数のモデル出現に対する理解が必要になる。本報告では,読者が共有できる着想をもとに,基礎的な資源動態モデルを展開し,陰関数の出現を例証する。漁獲量が陰関数で定義される場合,漁獲対象資源量が陰関数で定義される場合,この2つの事例に沿って,陰関数のモデルとの身近な遭遇について,理解を促す。陰関数は研究の進展上,ごく自然に出現するものと考え,束縛のないモデル開発に向け,議論の端緒になる話題を提供する。(著者抄録)