文献
J-GLOBAL ID:201402288425223386   整理番号:14A0272851

土壌の塩濃度と量の違いがイネの水利用と乾物生産に及ぼす影響

Water Use and Growth of Rice (Oryza sativa L.) Cultivated on Saline Soils with Various Amounts of Soil and Water
著者 (3件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 32-38 (J-STAGE)  発行年: 2014年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
塩ストレスと同時に水ストレスが作物生産を低下させることが増えると指摘されているので,塩濃度と量が異なる土壌においてイネの水利用と乾物生産および根成長の関係を明らかにした.容量の異なるポットに1~10 kgの土壌を入れ,各土壌1 kgあたり1gと2 gの塩化ナトリウム (NaCl) を入れた溶液を土壌重の50%加える2区およびNaClを加えない区を設けた.耐塩性品種IR4595-4-1-13と普通品種日本晴を移植して,その後給水しなかった.葉身の伸長停止で成長が止まったものとし,その日のイネの乾物重とNa+含有率および土壌残存水分量を測定した.地上部と根の乾物重は土壌の量が多いほど大きく,土壌NaCl濃度が増えるほど低下した.地上部乾物重は,地上部Na+含有率の増加にしたがい低下した.土壌残存水分量は土壌の量とNaCl濃度が高いほど多かったため,蒸発散量は土壌NaCl添加によって低下した.そして地上部乾物重は蒸発散量に比例的に大となった.土壌残存水分含有率はNaCl無添加土壌では根が十分に成長して低い値であったが,塩濃度が高く量が多い土壌では根の成長が小さく土壌残存水分含有率は高かった.以上から塩土壌においてもイネの乾物生産は蒸発散量に比例的に大となると同時に蒸発散量の低下はイネ根の成長阻害によって利用できる土壌水分量が減少するためであると考えられた.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
稲作  ,  土壌化学 
引用文献 (22件):
  • 1) Akbar, M., Yabuno, T. and Nakao, S. 1972. Breeding for saline-resistant varieties of rice. I. Variability for salt tolerance among some rice varieties. Jpn. J. Breed. 22: 277-284.
  • 2) Balasubramanian, V., Sie, M., Hijimans, R.J. and Otsuka, K. 2007. Increasing rice production in sub-Saharan Africa: Challenges and opportunities. Adv. Agron. 94: 56-133.
  • 3) Bhattachrjee, R., Ntare, B.R., Otoo, E. and Yanda, P.Z. 2011. Regional impacts of climatic change: Africa. In Yadav, S.S. Redden, R.J. Hatfield, J.L. Lotze-Campen H. and Hall. A.E. eds., Crop Adaptation to Climatic Change, John Wiley and Sons Ltd, Chichester. 66-77.
  • 4) Flowers, J.T., Salama, F.M. and Yeo, A.R. 1988. Water-use efficiency in rice (Oryza sativa L.) in relation to resistance to salinity. Plant Cell Environ. 11: 453-459.
  • 5) Ghassemi, F., Jakeman, A.J. and Nia, H.A. 1995. Salinization of Land and Water Resources–Human causes, extent, management and case study. CAB International, Wallington Oxon. 1-526.
もっと見る

前のページに戻る