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J-GLOBAL ID：201402289837115584   整理番号：14A1146555

Cu-21mass%Ni-5.5mass%Sn合金の強度への加工熱処理の影響

Influence of Thermomechanical Treatment on Strength of a Cu-21 mass%Ni- 5.5 mass%Sn Alloy

著者 (4件)： 小澤敦 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻) ,  渡邊千尋 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻) ,  門前亮一 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻) ,  村松尚国 (日本ガイシ株式会社金属事業部)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 78  号： 9  ページ： 344-349 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コネクタ,スイッチなどには,高強度,ばね性,導電性,耐応力緩和性を備えた合金が必要である。本研究では,Cu-21mass%Ni-5.5mass%Sn合金の強度の向上を目的として,これまでの加工熱処理法とは逆の,400°Cでピーク時効後50%または80%冷間圧延するというプロセスを適用した。本稿では,強度が向上した原因について検討した。400°Cでのピーク時効段階において,析出強化はオロワン機構によって生じた。強度が顕著に高くなったのは,転位密度と変形双晶境界密度がより高いことに起因した。最高の強度は,降伏強さ1260MPa,引張強さ1310MPaにも達した。この引張強さは,市販合金における約1150MPaより十分大きい。

シソーラス用語： *銅合金 ,  ニッケル含有合金 ,  スズ含有合金 ,  コネクタ ,  *加工熱処理 ,  時効硬化 ,  *金属組織 ,  結晶構造 ,  *機械的性質 ,  時効処理 ,  冷間圧延 ,  経時変化 ,  析出物 ,  転位【結晶】 ,  転位密度 ,  変形双晶 ,  双晶境界 ,  降伏強さ ,  引張強さ ,  結晶粒微細化 ,  伸び率 ,  押込硬さ ,  光学顕微鏡法 ,  電子顕微鏡観察 ,  応力歪曲線 ,  応力歪特性
準シソーラス用語： ミクロ組織【金属組織】 ,  透過型電子顕微鏡法

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (29件)：

• 1) M. Nishihata and A. Sugawara: Bullet. Japan Inst. Metals 32(1993) 334–336.
• 2) Kato Metals Trading Co., Ltd.: http://www.kato-metals.co.jp/service/metal_chara_beri.html, (accessed 2014-02-20).
• 3) JX Nippon Mining & Metals: http://www.nmm.jx-group.co.jp/products/rolling/02ticu/ index.html, (accessed 2014-02-20).
• 4) Mitsubishi Electric Metecs Co., Ltd.: http://www3.metecs.co.jp/pdf/copper_alloy/015-MX96.pdf, (accessed 2014-02-20).
• 5) Materion Brush Japan, Ltd.: http://www.materion.jp/alloy/products/copper_nickel_tin/copper_nickel_tin.php, (accessed 2014-02-20).

タイトルに関連する用語 (2件)： Cu ,  加工熱処理