抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木造住宅にPCM(Phase Change Material,潜熱蓄熱材)建材を利用した際の効果検証を目的とした,PCM建材の蓄熱性測定方法に関する検討結果を報告した。先ず,既往の蓄熱性測定方法を調査し,PCMの潜熱量および建材の比熱について,それぞれ代表的な測定方法とPCM建材への適用の可能性・課題を整理した結果を示した。一般にPCMの潜熱量は示差走査熱量計法(DSC法)で測定されるとして,熱流束DSC装置によるPCMの測定結果を図で示したが,複合材料の測定には不向きであるため適用が困難とした。建材の比熱測定方法では,同センター所有の断熱型熱量計法の測定概要を示した。PCM建材への適用は試験体の形状に制約があるとした。以上の結果を踏まえ,平板状のPCM建材を対象とし,昇温過程および降温過程の蓄熱性を把握する測定方法を検討した。測定方法は一定の速度で昇温および降温できる平板状の2枚の熱板で試験体を挟み,熱板から試験体に供給(除去)される熱量を熱流計で測定する方式を採用した。熱流計法による蓄熱性の測定結果を示し,同一のPCMを対象にDSC法により潜熱量の測定・比較をし,測定結果の妥当性を確認した。