抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)カドミウム収奪能力:供試した「長香穀」交配後代系統はいずれも安定して高いカドミウム収奪能力を有しており,目標である「一般品種の4倍」をクリアしていた。これは2009年にDNAマーカー選抜することによって全ての系統が長香穀由来のカドミウム高移行性QTL領域qCdT7(OsHMA3)を保有しているためであると思われる。(イ)栽培特性による選抜:出穂期により選抜の対象から除外される系統はなかった。単位面積当たりの茎葉乾物重は「秋系708」「秋系711」「秋系713」が大きかった。「秋系706」「秋系707」「秋系709」に倒伏が見られた。脱粒性は全ての系統で改善されていた。いもち病はほとんどの育成系統で発生が見られなかったが「秋系705」のみ発生が見られた。(ウ)育成系統の有望度:カドミウム収奪能力,栽培特性を基準として育成系統の有望度を評価し,やや有望が「秋系708」「秋系711」「秋系712」「秋系713」「秋系714」,継続が「秋系705」「秋系710」,打ち切りが「秋系706」「秋系707」「秋系709」であった。選抜された系統は今後も育成を継続し現地実証試験に供試するなどして実用化を目指す。(著者抄録)