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J-GLOBAL ID：201402291781509155   整理番号：14A0926405

カンを持つ農村住居の炊事空間の変容 中国東北部の農村住居における空間変容に関する研究(2)

THE TRANSFORMATION OF COOKING SPACE WITH KAMADO ON FARMHOUSE WITH KANG: A study on the transformation of space composition of farmhouse in northeast China: Part 2

著者 (12件)： 棒田恵 (新潟大) ,  西村伸也 (新潟大 工) ,  高橋鷹志 ,  西出和彦 (東大 大学院工学系研究科) ,  篠崎正彦 (東洋大 理工) ,  小林勉 (石川工高専) ,  月舘敏栄 (八戸工大 工) ,  LU Wei (大連理工大) ,  ZHOU Yanmin (清華大) ,  櫻井典子 (新潟大 教育・学生支援機構) ,  北山達也 (新潟大) ,  寺田慎二 (新潟大)
資料名： 日本建築学会計画系論文集  (Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ))
号： 702  ページ： 1729-1736  発行年： 2014年08月30日 
JST資料番号： Y0894A  ISSN： 1340-4210  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,炊事空間の変容に着目して,中国東北部のカンを持つ農村住居の変容を分析し,以下の特徴を明らかにした。1)カマドのある厨房が,住居手前以外にも,住居奥,入口横に設置され,さらに炊事空間を複数設置する住居が出現し,炊事空間を拡大する傾向が見られた。2)炊事空間は,カマドのある厨房の炊事拡張,炊事分離,複数化といった形態の変容があった。3)カマドのある厨房と炊事場所,カマドとコンロを季節,時間帯,調理工程により使い分け,カン上での生活と炊事空間の改善が行われている。4)カマドのある厨房の複数化は,世帯毎の独立した生活の改善を確保しつつ,生活の一部を共有する住まい方も可能とする住居形態であった。

シソーラス用語： 暖房装置 ,  *農村 ,  独立住宅 ,  *厨房 ,  経時変化 ,  空間構成 ,  中国東北部 ,  厨房設備 ,  平面計画 ,  *拡大 ,  分離 ,  洗濯 ,  料理 ,  *季節的変動 ,  家族構成 ,  ライフスタイル
準シソーラス用語： カン【暖房】 ,  カマド ,  炊事

分類 (2件)： 住宅建築,農村建築,城  (RB05040V) ,  建築設計,建築家,建築史  (RB04000W)

引用文献 (23件)：

• 棒田恵、西村伸也、高橋鷹志、酉出和彦、篠崎正彦、小林勉、月舘敏栄、森下満、周燕珉、櫻井典子、北山達也、寺田慎二:改修と増築によるカンと炊事空間の変容と機能分化 中国東北部の農村住居における空間変容に関する研究(1)-, 日本建築学会計画系論文集 第694号, pp.2645-2472, 2013. 12
• 青木正夫、浦良一、ほか6名:烟台地区における農村住宅型とその発展過程 中国山東省農村集落・住宅調査報告(III)-, 農村計画学会誌 vol.2 No.3, pp.36-49, 1983.12
• 王暉、土田充義、北野隆、伊東龍一:中国湖南省江華県瑤族民家におけるイロリとカマドの変遷について 中国湖南省瑤民家に関する研究(その2)-, 日本建築学会計画系論文集 第590号, pp.159-166, 2005.4
• 浅川滋男:住まいの民族建築学 江南漢族と華南少数民族の住居論, 建築資料研究社, 1994
• 胡恵琴、平井聖:四合院住居における厨房の歴史に関する研究, 明末清初~清末民初, 日本建築学会計画系論文集 第561号 pp.263-269, 2002.11

タイトルに関連する用語 (7件)： カン ,  農村 ,  住居 ,  炊事 ,  変容 ,  中国東北部 ,  研究