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J-GLOBAL ID：201402291919230904   整理番号：14A0618597

四国・高知県の梶ヶ森山頂における雨氷の化学成分濃度

Concentrations of Chemical Constituents in Glaze at the Summit of Mt. Kajigamori in Kochi Prefecture, Shikoku Region, Japan

著者 (5件)： 佐名川洋右 (徳島大学大学院総合科学教育部地域科学専攻) ,  耒見祐哉 (徳島大学総合科学部総合理数学科化学教室) ,  山本祐平 (徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部基礎科学研究部門自然科学分野化学教室) ,  上村健 (株式会社日立ハイテクノロジーズ大阪オフィス) ,  今井昭二 (徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部基礎科学研究部門自然科学分野化学教室)
資料名： 分析化学
巻： 63  号： 4  ページ： 351-356 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 雨氷は冬季の山岳で採取できる新鮮な降水試料である。雨氷中の主要イオン成分のほかに,気象条件と連動する長距離輸送に由来するCdとPbをSEM-エネルギー分散型X線分光分析で調べた。高知県の約1400mの梶が森山頂においてステンレスネットで2010年,2012年,2013年にかけて3例の試料を採取した。海塩粒子補正を行い,イオンバランスと電気伝導度比を求めた。気象条件と後方流跡線解析から試料採取時の気塊の動きを調べた。2例目と3例目の雨氷は非海塩成分SO₄^-2とPbが高濃度であることから中国北東部からの長距離輸送物質の影響を受けていることが分かった。雨氷濾過物中の小球体粒子は形状および成分から石炭の燃焼生成物や鉱工業の排出物に関連すると考えられる。

シソーラス用語： *降水 ,  *化学組成 ,  高知県 ,  *山岳 ,  長距離輸送【大気】 ,  カドミウム ,  鉛 ,  走査電子顕微鏡 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  燃焼生成物 ,  海塩核 ,  解析 ,  気象条件 ,  電気伝導率 ,  物質収支 ,  ケミカルマスバランス ,  後方流跡線解析 ,  *山頂
準シソーラス用語： *雨氷

分類 (1件)： 気圏環境汚染  (SB03020M)

引用文献 (18件)：

• 1) 気象庁 : "気象観測のてびき", (1998).
• 2) 小口八郎 : 低温科学,6, 103 (1951).
• 3) 牛山素行 : 年報長野県地理,9, 18 (1991).
• 4) 松下拓樹 : 寒地技術論文報告集,19, 722 (2003).
• 5) 松下拓樹,西尾文彦 : 雪氷,66, 514 (2004).

タイトルに関連する用語 (5件)： 四国 ,  高知 ,  山頂 ,  化学 ,  成分濃度