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J-GLOBAL ID：201402292412615568   整理番号：14A1120943

¹H核磁気共鳴法によるセメント中の微細空隙構造の経時的観察

Observation of Time-Dependent Behavior of Micro-Pore Structures in Cement Paste using ¹H NMR

著者 (4件)： 古瀬佑馬 (千葉大学大学院 工学研究科共生応用化学専攻) ,  高橋貴文 (新日本製鐵(株) 先端技術研究所) ,  田中徹 (戸田建設(株)土木本部 環境ソリューション部) ,  大窪貴洋 (千葉大学大学院 工学研究科共生応用化学専攻)
資料名： コンクリート工学論文集(Web)  (Concrete Research and Technology (Web))
巻： 24  号： 3  ページ： 67-73 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： U0413A  ISSN： 2186-2745  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セメントの物性と強く関係する空隙構造の経時変化を非破壊で評価することを目的とし,核磁気共鳴法によるプロトン縦緩和時間測定をセメントペースト調製直後から72hまで20min間隔で連続的に行った。縦緩和時間の連続分布を仮定した解析を行ったところ,時間変化する特徴的な2つの緩和時間ピークが得られた。核磁気共鳴測定のセメント試料と同一条件で調製した試料に対して,窒素ガス吸着法による細孔径分布評価およびXRD測定による固相の組成分析を行った。緩和時間分布と窒素ガス吸着法により得られた細孔径分布を比較することで,セメント中のプロトン縦緩和時間は養生3日までに形成する10から50nmのミディアムキャピラリーおよび50nm以上のラージキャピラリー空隙に存在する水分子を識別できることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *NMR【磁気共鳴】 ,  *細孔構造 ,  緩和時間 ,  磁気緩和 ,  細孔径分布 ,  X線回折 ,  固相 ,  化学組成 ,  水分子 ,  非破壊検査 ,  セメントペースト ,  水和反応 ,  *ポルトランドセメント ,  数値解析 ,  正則化 ,  *普通ポルトランドセメント ,  相
準シソーラス用語： CONTIN法 ,  *核磁気共鳴法 ,  空隙構造 ,  *微細空隙構造

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (22件)：

• 1) Powers, T. C. : Structure and Physical Properties of Hardened Portland Cement Paste, J. Am. Ceram. Soc., Vol.41, pp.1-6, 1958
• 2) Jensen, O. M. and Hansen, P. F. : Autogenous Deformation and Change of the Relative Humidity in Silica Fume Modified Cement Paste, ACI Mater. J., Vol.93, pp.539-543, 1996
• 3) Reinhardt, H. W. and Gaber, K. : From Pore Size Distribution to an Equivalent Pore Size of Cement Mortar, Mater. Struct., Vol.23, pp.3-15, 1990
• 4) Stutzman, P. : Scanning Electron Microscopy Imaging of Hydraulic Cement Microstructure, Cement. Concr. Compos., Vol.26, pp.957-966, 2004
• 5) 湊大輔, 平沖敏文, 名和豊春 : セメント硬化体内水分子の運動性の動的存在状態 ²H NMRによる研究, セメント・コンクリート論文集, No. 63, pp. 28-34, 2009

タイトルに関連する用語 (5件)： 核磁気共鳴法 ,  セメント ,  微細空隙 ,  経時 ,  観察