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J-GLOBAL ID：201402293037079927   整理番号：14A0088224

表面含浸材の塗布条件の違いが塩化物イオン浸透抑制効果に及ぼす影響

著者 (5件)： 澤田巧 (五洋建設 技研) ,  福手勤 (東洋大 理工) ,  内藤英晴 (五洋建設 技研) ,  小笠原哲也 (五洋建設 技研) ,  酒井貴洋 (五洋建設 技研)
資料名： コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集  (Proceedings of the Concrete Structure Scenarios, JSMS)
巻： 13  ページ： 93-98  発行年： 2013年11月08日 
JST資料番号： L6941A  ISSN： 1346-7492  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 完全に水で飽和されているモルタル試験体を気中に取りだし,4種の表面含浸材を塗布し,再び塩水に浸漬させるまでの時間(実施工での十分な養生を行うための作業時間を想定)を変化させ(6分,4時間,2週間:常時気中と表示),塩水に1年間浸漬した。1年後に塩化物イオン浸透深さ,塩化物イオン濃度分布を測定した。この結果,以下のようなことが分かった。1)十分な養生を行うための作業時間が短いほど表面含浸材の含浸深さは小さくなり,塩化物イオン浸透抑制効果は小さくなる。2)作業時間が6分の場合,塩化物イオン浸透抑制効果はほとんど期待できない。3)溶剤系のシラン系含浸材は,効果の発現が早いため塗布時の作業時間が制限される場合には,水系や無溶剤系の含浸材に比べ性能を発揮しやすい。4)常時気中の場合,表面含浸材は表面塩化物イオン濃度を0.2~0.3倍に低減できる。

シソーラス用語： *注入剤 ,  *注入材 ,  アニオン ,  *濃度 ,  浸透 ,  *作用 ,  *抑制 ,  潮位 ,  含水量 ,  モルタル ,  *塗布 ,  浸漬 ,  養生 ,  含浸 ,  シラン ,  溶媒
準シソーラス用語： 塩化物イオン ,  *塩化物イオン濃度 ,  干満帯 ,  含水率 ,  *表面含浸材 ,  溶剤 ,  *抑制効果

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (5件)：

• 細田暁,今野拓也,松田芳範,小林薫:シラン系表面含浸材を用いた最適な表面保護システムのための基礎的研究,土木学会論文集E,Vol.64,No.2,pp.323-334,2008.5
• 土木学会:表面保護工法設計施工指針(案)[工種別マニュアル編],コンクリートライブラリー119,pp.159-163,2005.4
• 槙島修,笠井和弘,加藤淳司,寺澤正人:シラン系表面含浸材を塗布したコンクリートの塩化物イオン浸透抑制に関する検討,土木学会第65回年次学術講演会,V-382,pp.763-764,2010.9
• 田中博一,栗田守朗,宮川豊章:シラン系表面含浸材を用いたコンクリートの塩化物イオン浸透予測手法に関する研究,コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集,第12巻,pp.439-444,2012.11
• 澤田巧,福手勤,内藤英晴,小笠原哲也,酒井貴洋:表面含浸材を塗布したコンクリートの塩化物イオン浸透に関する検討,コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集,第12巻,pp.459-466,2012.11

タイトルに関連する用語 (5件)： 表面含浸材 ,  塗布条件 ,  塩化物イオン ,  浸透 ,  抑制効果