抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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資源制約のある中小企業の生き残り策としての重要な課題である外部資源を生かした新規事業創出プロセスにおける紐帯の動態的変化を二つの視点から明らかにすることを目的とした。第一に新規事業創出における紐帯の強さが果たす役割を明確にすること,第二にその紐帯のプロセスをオープンとクローズド及びインテグラルとモジュラーで記述されるアーキテクチャ体系にてダイナミックに記述することで,紐帯の強弱変化を浮き彫りにすることを試みた。先行研究を踏まえ,新規事業構築プロセスにおける紐帯の強さと二者間アーキテクチャについて,四段階で推移するとの仮説を構築した。第一段階:当初は弱い紐帯を形成し,オープン・モジュラー関係にある。第二段階:次第にその紐帯は強くなり,徐々にクローズド・インテグラル化していく。第三段階:強い紐帯を形成し,クローズド・インテグラルを形成。第四段階:次第に紐帯は弱まり,徐々にオープン・モジュラー化していく。具体的方法としては,浜松フルーツパークプロジェクトにおける中堅テントメーカー「もちひこ」と施主である時之栖について,1)新規事業の概略,2)関係者へのインタビュー,3)工程変化のプロセスを記述し,関係変化について考察した。その結果,仮説は事例から支持され,持続的成長を齏すラディカル・イノベーションの種がどのような紐帯から生まれ,そしてその紐帯がどう変化していくのかを動態的に明らかにした。