抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光の影響下での栄養成分の損失を考察することを目的として,市販の牛乳とチーズ内のリボフラビン量を分析した。紙容器,ガラス瓶に供給した市販の牛乳のリボフラビン量を測定した。ガラス瓶内の牛乳のリボフラビン量は紙容器内と比べて23~56%も減少した。店の蛍光灯での光から牛乳に曝された照射光は1000から最大4210lxであった。次に,種々の照度と照射時間の蛍光灯による照射中の牛乳とチーズのリボフラビン損失率を測定した。照度が高く,照射時間が長い時,リボフラビン損失率は非常に高く,たった2時間の照射で4000lxで25.6%,2000lxで13.8%であった。通常の家庭での照明を仮定すると,1000lx,2時間照射で損失率7%,10時間で損失率35%,300lx,2時間照射で損失率3%,10時間照射で損失率15%であった。チーズのリボフラビン量は牛乳と比べて光により容易に影響を受けた。4200lxで40分の短い照射時間で53%まで急速に減少し,100分で損失率は65%であった。一方,1000lxで,2時間照射後急速に50%まで減少し,7時間で損失率65%であった。ナチュラルチーズ店での蛍光灯の照度は1000から最大5500lxであった。チーズの外側と内側の照射リボフラビン量を測定すると,外側リボフラビン損失率は内側損失率と比べて27.5~57.8%であった。