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J-GLOBAL ID：201402297983622555   整理番号：14A0226435

擬似ベル状態援助による古典情報伝送におけるエンコード最適化と通信路容量の特性

Optimizing Encodings and Property of Capacity in Classical Communication Assisted by a Quasi-Bell State

著者 (3件)： 竹内博貴 (愛知県立大学) ,  山口翔太 (愛知県立大学) ,  臼田毅 (愛知県立大学)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 133  号： 12  ページ： 2176-2177 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 擬似ベル(Bell)状態援助による古典情報伝送において厳密に実行可能なエンコードについて検討した。量子情報システムの重要リソースとして,量子対に働くエンタングルメントという相関があり,その中でも擬似ベル状態が注目されている。擬似ベル状態援助による古典情報伝送に関しては,通信路の減衰の影響が課題とされてきた。この課題についての先行研究では,擬似ベル状態を構成するコヒーレント状態の振幅が十分に大きい場合の近似計算が採用されている。具体的には,エンコード処理に近似が用いられているため,どの程度の減衰までならエンタングルメント援助の効果があるのか不明確であった。本論文では,擬似ベル状態を構成するコヒーレント状態の張る空間における正規直交基底を導入することで,厳密に実行可能なエンコード処理を取り扱った。また,擬似ベル状態共有時とプロトコル実行時の両方に減衰がある場合の通信路容量の特性を示した。

シソーラス用語： *重合せ ,  通信理論 ,  量子論 ,  *量子情報 ,  通信路容量
準シソーラス用語： *エンタングルメント ,  量子通信理論 ,  *量子情報理論

分類 (1件)： 情報工学基礎理論一般  (JB01000T)

引用文献 (7件)：

• (1) O. Hirota and M. Sasaki: “Entangled state based on non-orthogonal state”, Proc. QCMC-Y2K, pp. 359-366 (2001)
• (2) S. J. van Enk and O. Hirota: “Entangled coherent states: Teleportation and decoherence”, Phys. Rev., Vol. A64, 022313 (2001)
• (3) C. H. Bennett and S. J. Wiesner: “Communication via one-and two-particle operators on Einstein-Podolsky-Rosen states”, Phys. Rev. Lett., Vol. 69, pp. 2881-2884 (1992)
• (4) O. Hirota, M. Sohma, and K. Kato: “Quasi Bell states; Generation and application to entanglement assisted communication”, Photonics 2002 (2002)
• (5) H. Takeuchi and T. S. Usuda: “Properties of entanglement-assisted classical capacity using a quasi-Bell state”, Proc. AQIS2011, pp. 177-178 (2011)

タイトルに関連する用語 (6件)： 擬似 ,  ベル状態 ,  援助 ,  情報伝送 ,  コード最適化 ,  通信路容量