特許
J-GLOBAL ID:201403005862600352
硬質被覆層が高速断続切削加工ですぐれた耐剥離性、耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (4件):
影山 秀一
, 三宅 正之
, 倉地 保幸
, 富田 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2012-201904
公開番号(公開出願番号):特開2014-054711
出願日: 2012年09月13日
公開日(公表日): 2014年03月27日
要約:
【課題】硬質被覆層が高速断続切削ですぐれた耐剥離性、耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具を提供する。【解決手段】下部層がTi化合物層、上部層がα型Al2O3層からなる表面被覆切削工具であって、下部層との界面近傍のAl2O3結晶粒は形結晶組織を有し、該くさび形結晶組織を有するAl2O3結晶粒について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子線後方散乱回折装置を用い、工具基体の表面の法線に対して、Al2O3結晶粒の{10-10}面の法線がなす傾斜角を測定して傾斜角度数分布を求めた場合、その傾斜角が0〜10度の範囲内にあるAl2O3結晶粒の占める度数割合は、度数全体の20〜40%であり、また、上部層全体のAl2O3結晶粒について、同じく(0001)面の法線がなす傾斜角を測定した場合、傾斜角が0〜10度の範囲内にあるAl2O3結晶粒の占める度数割合は、度数全体の60%以上である。【選択図】図1
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、
(a)下部層として、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、
(b)上部層として、2〜15μmの平均層厚を有し、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有するAl2O3層、
上記(a)、(b)からなる硬質被覆層を蒸着形成した表面被覆切削工具において、
(c)下部層の最表面層と上部層との界面における上部層のAl2O3結晶粒は、くさび形結晶組織を有し、該くさび形結晶組織の凹凸部の平均高低差が0.5〜2.0μm、凸部の平均間隔が2〜5μmであり、該くさび形結晶組織を有するAl2O3結晶粒について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子線後方散乱回折装置を用い、その断面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記工具基体の表面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である{10-10}面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフで表わした場合、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在するとともに、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計割合が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の20〜40%の割合を占め、
(d)上部層全体のAl2O3結晶粒について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子線後方散乱回折装置を用い、その断面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記工具基体の表面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフで表わした場合、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在するとともに、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計割合が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の60%以上の割合を占めることを特徴とする表面被覆切削工具。
IPC (2件):
FI (2件):
Fターム (21件):
3C046FF03
, 3C046FF05
, 3C046FF10
, 3C046FF13
, 3C046FF16
, 4K030AA03
, 4K030AA10
, 4K030AA14
, 4K030AA17
, 4K030AA18
, 4K030BA18
, 4K030BA35
, 4K030BA36
, 4K030BA38
, 4K030BA41
, 4K030BA43
, 4K030BB01
, 4K030BB12
, 4K030CA03
, 4K030FA10
, 4K030LA22
引用特許:
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