特許
J-GLOBAL ID:201403016189173600

マグネット式シャッター開閉機構を備える温冷配膳車

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2012-250630
特許番号:特許第5458449号
出願日: 2012年10月30日
要約:
【課題】 トレイ通路へのトレイの搭載・排出時に、トレイとシャッターとを摺動・押上動により嵌合する搭載・排出方式を廃止し、扉の開閉と連動して、事前に磁力によりシャッターを上下させるマグネット式シャッター開閉機構を備える配膳車の提供。 【解決手段】 仕切フェース部表面にシャッターの開閉と連動する何等の突起物や貫通物を持たずに、扉の開閉により仕切フェース部と密着する扉側パッキン内部とスイング部側に設けた磁石又は磁性体金属が、互いの磁力圏内に入脱する事により、スイング部と仕切フェース部間のバネが伏勢又は解放され、スイング部が開閉自在となり、これと連動する案内棒が左右に移動し、前記案内棒とシャッター間を紐で紐用ローラーを介して連絡して、トレイ搭載・排出時の扉の開閉と連動して、事前にシャッターを上昇・下降させ、トレイとシャッターとの摺動・押上動による嵌合傷をつける事なく搭載・排出できる、正面及び背面側扉の開閉と連動する双方向性のあるシャッター開閉機構を持つ配膳車を提供する。 【選択図】図4
請求項(抜粋):
【請求項1】 仕切板と仕切フェース部とシャッターからなる仕切部を貫通ロッドで支持し、配膳車内部に縦一列に複数段並べ仕切壁とし、前記仕切部のシャッターでトレイ通路を開閉し、トレイ上を横断して温蔵域と冷蔵域に区分し、筐体側に開閉ヒンジを持つ正面扉と背面扉を備える箱型の温冷配膳車であって、前記仕切板の正面側端部近傍の内面又は正面側仕切フェース部の裏面の上端近傍又は、シャッター収納部上端近傍にヒンジ支点を設け、前記ヒンジ支点から磁性体金属のスイング板又は、前記スイング板に磁石を収納した磁石収納ケースを取り付けてスイング部とし、前記仕切フェース部の裏面と前記スイング部間にバネを設け、前記仕切フェース部に当接する扉パッキン内に、磁石又は磁性体金属を設け、同じく対向するスイング部にも、磁石又は磁性体金属板を設け、前記正面扉の開閉により前記スイング部が磁力圏内に入脱し、前記スイング部を開閉自在とし、前記スイング部の下端部に、前記トレイ通路と並行する案内棒を連結し、前記仕切板下端部から出没自在にトレイ通路を上下するシャッターの内面に、紐の一端を結び始点とし、他端を、前記仕切板の内部に設けた紐用ローラーを介して、前記案内棒に終点として結び、前記スイング部の開閉に連動する前記案内棒上の、紐の終点の左右動により、前記紐用ローラーを介して前記シャッターが上下し、前記トレイ通路の開閉を行なう、前記正面扉の開閉と連動する、シャッター開閉機構を備える仕切部を備えてなる温冷配膳車であって、 A)前記仕切フェース部を開口部とし、左右に開閉する観音開き型扉を、正面扉と背面扉として備え、 B)前記シャッターが出没する前記トレイ通路は、搭載するトレイのトレイ通路通過部高さ又は、立上勾配部の縁の高さより高いトレイ通路とし、温蔵域と冷蔵域に跨ってトレイ上を横断して、所定の位置にトレイを搭載し、 C)前記シャッターの下端面は、搭載するトレイの内表面に当接する形状の面を持ち、温蔵域と冷蔵域を区分し、 D)前記スイング部と前記仕切フェース部の裏面間にバネを設け、前記磁力圏内から離脱した前記スイング部を、前記トレイ通路高さに相当する開き幅で止めるストッパーを、前記仕切板内部に設け、 E)前記スイング部の下端部側に、前記トレイ通路と並行する前記案内棒の一端を連結し、前記スイング部の開閉に連動して、前記案内棒が前記トレイ通路に対応する距離を、左右に移動し、 F)前記案内棒の末端部は、前記正面側スイング部が前記正面側ストッパーまで移動した時、背面側スイング部に触れない長さとし、 G)前記スイング部が開閉した時に、前記末端部から前記案内棒の重心を超えない位置で、前記案内棒の支持用ローラーを設けて、前記案内棒を並行に支持し、 H)前記シャッターの上下動用紐を、前記シャッターの内面上に前記シャッターの重心又は、重心から左右等間隔に、始点として結び、垂線上に各々の上下動用紐を伸ばし、 I)前記始点からの紐を架ける其々の前記紐用ローラーの中心を、前記始点から見て背面側に向かう方向で、且つ前記紐用ローラーが頂点となる近傍の上を、前記案内棒が通過する位置の仕切板内部に設け、 J)前記スイング部が前記仕切フェース部の裏面に密着したとき、前記シャッターを直下段の仕切部側に、トレイ通路高さ相当分下げた状態で、前記紐用ローラーを介して背面側の前記案内棒上に、前記始点の紐を終点として結び、 K)なお、前記スイング部を吸着するに当たっては、正面扉側に磁石を設ける場合と、スイング部側に磁石を設ける場合又は、前記正面扉側と前記スイング部側の双方に磁石を備える場合があるが、双方に磁石を備えるときは、開閉するそれぞれの前記観音開き型扉側磁石が密着する仕切フェース部表面の裏側面に対向する位置の、前記スイング板内に、上下をピンで回転自在に保持した、前記磁石収納ケースを其々に設け、前記磁石収納ケースに収納された磁石が、各々の対向する扉側磁石の磁極に対応する極性になるように、上下ピンを軸に回転し、前記スイング部を吸着し、 L)前記仕切フェース部に前記観音開き型扉の一方又は両方が閉じて密着したとき、前記スイング部が、前記仕切フェース部裏側面に吸引され、前記案内棒上の紐の終点も、前記仕切フェース部側に移動し、前記紐用ローラーを介して巻き下がり、これに連動して、前記シャッターが重力方向に下垂し、前記トレイ通路に搭載されたトレイの内表面に当接し、温蔵域と冷蔵域のトレイ通路を塞ぎ、 M)逆に、前記観音開き型扉が左右伴に開放する事により、前記スイング部が磁界から離脱した時は、前記スイング部が前記ストッパーまで移動するため、連動する前記案内棒上の前記紐の終点も、背面側に移動し、前記紐用ローラーを介して、前記紐のシャッター側始点が、前記シャッターを伴って上昇し、トレイ通路を開放する、前記正面扉の開閉と連動する、シャッター開閉機構を備へ、 N)前記正面扉の開閉と連動するシャッター開閉機構を、背面側仕切部内にも、同様に設け、双方の前記シャッター開閉機構に共通する前記シャッターの内面に、背面側シャッター開閉機構の紐の一端を、始点として結び、背面側シャッター開閉機構の紐用ローラーを介して、前記背面側シャッター開閉機構用の案内棒上の正面扉側の方向に、同様に前記背面側シャッター開閉機構の紐の終点を設けて連絡し、背面扉の開閉により、前記背面側のスイング部が磁力圏内外になることにより、連動する背面側シャッター開閉機構の案内棒が左右に移動して、前記トレイ通路の共通するシャッターを開閉し、 O)前記正面扉および背面扉の何れか一方が解放し、他方の扉が閉じた場合は、閉鎖側の他方の扉の開閉と連動する前記シャッター開閉機構の紐は、前記シャッターを下垂する方向に移動するが、解放側の一方の扉の開閉と連動するシャッター開閉機構により、前記シャッターが上昇し、閉鎖側の他方の扉の正面側のシャッター開閉機構により下垂した紐は、撓むのみで、解放側の一方の扉の背面側のシャッター開閉機構の機能を阻害しないため、各々の扉の開閉と連動するシャッター開閉機構は、双方の扉の開閉と矛盾なく連動する双方向性を有するシャッター開閉機構となり、トレイ搭載にあたり、シャッターをトレイとの摩擦による摺動・押上動することなく温冷配膳車に搭載・排出する事を可能とする、前記正面扉と背面扉の双方の扉の開閉と連動する、双方向性を持つシャッター開閉機構を備える事を特徴とする温冷配膳車。
IPC (4件):
A47B 31/00 ( 200 6.01) ,  A47B 31/02 ( 200 6.01) ,  A47J 39/02 ( 200 6.01) ,  A61G 12/00 ( 200 6.01)
FI (5件):
A47B 31/00 H ,  A47B 31/02 A ,  A47B 31/02 D ,  A47J 39/02 ,  A61G 12/00 C
引用特許:
出願人引用 (3件) 審査官引用 (3件)

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