特許
J-GLOBAL ID:201403031983749702

鋳鉄カムシャフトのオーステンパー連続処理プロセス

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 長門 侃二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2013-054956
公開番号(公開出願番号):特開2014-181356
出願日: 2013年03月18日
公開日(公表日): 2014年09月29日
要約:
【課題】本発明は、自動車のカムシャフトのカムロブ表面のように、他の装置機器要素と接する部分で高い抵抗や圧力を受けたり、高い荷重を受けるような部分の、機械装置機器要素に用いられる、黒鉛球状化鋳鉄製品の耐久性の向上する処理技術を鋳造造型工程と加工工程の間に設けることで連続的に処理することを可能とした装置を提供する。【解決手段】鋳鉄カムシャフトを部分的にオーステンパー処理することによって、カムロブ3表面の基地を一時的にオーステナイト化させ、その後オーステナイトをベイナイト化し、残留オーステナイトを必要最小限とすることによって、鋳鉄表面にかかる高いストレスに耐え、周期的なストレスによる摩耗に対する高い抵抗を持ったカム表面を作ることが可能となるオーステンパー処理技術と、その処理技術を鋳鉄カムシャフトの選択的部位に施し、かつ連続的に処理を可能とする装置の改良発明である。【選択図】図1
請求項(抜粋):
鋳鉄カムシャフトにおいて、選択部位の表面のみを硬化させる手法である。 鋳造されたカムシャフトの重量比に対して、炭素Cが3.0%〜4.0%、ケイ素Siが1.5%〜3.0%、マンガンMnが0.0%〜1.0%、銅Cuが0.5%〜1.0%、硫黄Sが0.02%Max、リンPが0.05%Max、マグネシウムMgが0.02%〜0.06%、クロムCrが0.1%Max、ニッケルNiが0.1%Max、アルミニウムAlが0.1%Max、スズSnが0.06%Max、モリブデンMoが0.1%Maxとし、残りの割合に相当する重量が鉄Feに相当して鋳鉄組織に含まれていることとする。 上記の鋳鉄カムの残留オーステナイトを部分的、選択的に最少化をねらうために複数の段階的な温度変化を与える。 1段階目の温度条件として、摂氏900°C〜1200°Cの状態を1秒〜600秒間実施する。 2段階目の温度条件として、摂氏250°C〜400°Cの状態を1秒〜72000秒間実施して、そ後、1秒〜4000秒の間で冷却する。 3段階目の温度条件として、摂氏125°C〜175°Cの状態を1秒〜7200秒間実施して、その後、1秒〜7200秒の間で冷却を実施する。 冷却する方法としては、大気放冷、強制空冷、水冷などがあるが、水冷や強制空冷の場合については冷却温度を摂氏1°C〜50°Cとし、冷却時間は1秒〜4000秒の範囲とする。 以上の方法を、鋳鉄カムシャフトに意図的、選択的に施した部分についてオーステンパーダクタイル鋳鉄の層が形成される。 上記オーステンパー処理技術の装置に対して、前工程としてダクタイル鋳鉄造型工程を、後ろ工程にカムシャフト加工工程を配する、鋳鉄カムシャフトのオーステンパー連続処理プロセス。
IPC (2件):
C21D 5/00 ,  F16C 3/18
FI (2件):
C21D5/00 K ,  F16C3/18
Fターム (5件):
3J033AA03 ,  3J033AB03 ,  3J033AC01 ,  3J033BA01 ,  3J033BA20

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