抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岐阜工業高等専門学校では,専攻科でディジタルシステム基礎およびディジタルシステム応用の授業を行っている.本論文では,2つの授業の授業内容,複数ある授業への参加の方法と参加者,および本授業の特徴の一つである演習用基板の貸し出しと返却についてまとめる.2つの授業は,ディジタルシステムのハードウエア設計技術を教えるものであり,3つの特徴がある.1つ目の特徴は,これらの授業がe-learningを基本として開講されていることである.e-learningであるが,基礎知識の少ない学生に対しては講義への出席を義務付けている.また,e-learningでありながら,演習用基板を無料で貸し出し,演習と課題を行っている.2つ目の特徴は,これらの授業を受講する方法が5種類あることである.岐阜高専の専攻科生は,授業として受講する.また,社会人が科目履修生として受講することもできる.さらに,ネットワーク大学コンソーシアム岐阜を通して受講することもできる.この場合,単位互換科目として他大学の学生が受講する方法と公開授業として社会人が受講する方法がある.また,「組込み系ディジタルシステム設計技術者育成プログラム」として受講する方法がある.複数の受講方法があることで,社会人教育などにも対応でき,受講料が適切に設定されれば,多くの受講者にとって有益な授業を展開できる.3つ目の特徴は,演習用基板の無料貸し出しを行っていることである.貸し出した基板を利用して演習を行うことで,確かな実力を身につけることができる.基板は無料で貸し出しており,FPGAと液晶モジュールおよびCMOSカメラモジュールが利用できる.また,アンケートの結果でも,全ての受講者が基板に興味を持つことができ,貸し出した基板が有効であったことが確認できた。