文献

J-GLOBAL ID：201502200253434162   整理番号：15A1348164

高密度減容化技術による放射性物質の保管安全性の一考察

A Study for Safety Storage Stability of Radioactive Cesium Based on High Density Volume Reduction Technology

著者 (5件)： 大橋憲 (中外炉工業 技術統括本部) ,  笹内謙一 (中外炉工業 技術統括本部) ,  水野諭 (近畿大 バイオコークス研) ,  井田民男 (近畿大 バイオコークス研) ,  山西弘城 (近畿大 原子力研)
資料名： スマートプロセス学会誌  (Journal of Smart Processing - for Materials, Environment & Energy -)
巻： 4  号： 6  ページ： 307-311  発行年： 2015年11月20日 
JST資料番号： F0907C  ISSN： 2186-702X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により,大量の放射性セシウム(Cs)が大気中に飛散し,バイオマス由来の建築材や枯葉,草,樹木などを汚染した。復興に向けた除染作業により,収集されたバイオマス由来の除染物は,嵩密度が低い状態で膨大な体積に達しているため,これを減容化して保管場所を有効活用することは復興の一助になることが期待される。本研究では,除染収集物をバイオコークスにして保管する際の安全性に関する評価を行った。得られた結果を以下に示す,1)バイオコークスからの溶出試験により,バイオコークスの保管時に雨水などと接触しても,水への重金属他の溶出による土壌の汚染の恐れはないことを示した。2)バイオコークスの燃焼灰を廃棄物として埋立処分しても問題のないことを示した。3)放射物質が付着したバイオマスをバイオコークスにしてから保管することにより,水への溶出が1/4に抑えられることを示した。

シソーラス用語： 緻密化 ,  *減容 ,  バイオマス ,  コークス化 ,  放射能除染 ,  *環境汚染 ,  地中処分 ,  重金属汚染 ,  セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  セシウム137 ,  コンテナ ,  原子炉事故 ,  原子力発電所 ,  *放射性廃棄物処分 ,  コークス
準シソーラス用語： セシウム134 ,  バイオコークス ,  バイオマス由来 ,  フレキシブルコンテナ ,  高密度化 ,  燃焼灰 ,  福島第一原子力発電所 ,  放射性セシウム ,  放射性廃棄物保管 ,  埋立処分

分類 (1件)： 放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (14件)：

• 1) 環境省; 仮置場での保管について平成25年7月第2版.
• 2) 環境省; 中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係るH26~H27 年度実施計画 (パイロット輸送) 平成27年5月更新.
• 3) 環境省; 汚染土壌などの中間貯蔵施設について
• 4) 大迫政浩; 放射能汚染廃棄物の中間貯蔵及び処理処分における技術的課題、エネルギー·資源、35-2 (2014) 38-42.
• 5) 大成建設株式会社; エコプレスパック (可燃物特殊圧縮袋) を使用した可燃物減容化技術2013年8月27日プレスリリース.

タイトルに関連する用語 (4件)： 減容化 ,  放射性物質 ,  保管 ,  安全性