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J-GLOBAL ID:201502200452973803   整理番号:15A1303598

低オレフィンガソリン燃料を用いた給油時と終日車両保管時に排出される揮発性有機化合物とオゾン生成能を考慮した大気質評価

Volatile Organic Compounds and Air Quality Assessment Using Ozone Formation Potential in Refueling Loss Tests and Diurnal Breathing Loss Tests Using a Gasoline Fuel with Low Olefins
著者 (4件):
資料名:
巻: 50  号:ページ: 266-277  発行年: 2015年11月10日 
JST資料番号: S0850A  ISSN: 1341-4178  CODEN: TKGAFA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,ガソリン燃料蒸発ガス組成の特性と大気環境への影響度を把握することを目的とし,市場で販売されている燃料に比べてオレフィン類の含有量が少ないガソリン燃料により,給油時と車両の終日車両保管時(DBL)において排出される揮発性有機化合物を調査した。給油時の排出では,実際に計測した蒸発ガス組成比に対し,ラウールの法則(燃料組成比と蒸気圧のデータ)から推定した蒸発ガス組成比を比較した。その結果,蒸発ガスの計測値と燃料組成からの推計値の組成比はおおむね一致し,給油時の環境温度や流速による大きな差異は見られなかった。DBL試験において,蒸発ガスの組成は,車両保管時の1日目は芳香族分の割合が高く,2日目以降はパラフィン類が主成分であり,燃料蒸発ガスのうち,低い分子量のVOC(C5以下)の割合が高かった。これら組成の違いは,1日目までは透過(燃料タンクやチューブからの揮発)により,2日目以降は破過(燃料タンクからの蒸発ガス回収装置(キャニスタ)中の活性炭からの揮発)によるものと考えられる。大気質への影響を評価するため,最大増加反応性(MIR)を用いたオゾン生成ポテンシャル(OFP)による指標値を算出した。給油時やDBL試験のキャニスタ破過後のOPFは,本研究で用いた燃料組成から推定した蒸発ガスのOPFと類似する結果であった。また,国内外の燃料組成のデータを比較した場合,蒸発ガスのOFPは燃料中の組成によって大きく変化し,特にオレフィン類の含有量の影響を受けることが示唆された。地域別のVOC排出量について各発生源の排出量で重み付けしたOFPEWを調べた結果,給油時とキャニスタ破過後による寄与は地域により異なることが示唆された。また,全発生源からのVOC排出量のOFPEWに対する燃料蒸発ガスによる寄与は,2010年8月のケースで4~21%であった。(著者抄録)
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大気管理 
引用文献 (32件):
  • 赤田卓己:(3) VOC対策~SSにおけるVOC排出抑制技術の課題~,平成14年度 調査事業成果発表会資料,石油エネルギー技術センター (2003), http://www.pecj.or.jp/japanese/report/reserch/report-pdf/H15_2003/03cho4-3.pdf (2015. 8. 20アクセス).
  • 足立吟也,岩倉千秋,馬場章夫:新しい工業化学-環境との調和をめざして,第8章石油精製,化学同人,pp. 93 (2004).
  • Atkinson, R.: Atmospheric chemistry of VOCs and NOX, Atmos. Environ., 34, 2063-2101 (2000).
  • California Environmental Protection Agency Air Resource Board: California refueling emission standards and test procedures for 2001 and subsequent model motor vehicles (2012), http://www.arb.ca.gov/msprog/evap/regact_phev/orvr_tst_procedures_clean.pdf(2015. 8. 20アクセス).
  • Carter, W. P. L.: Development of ozone reactivity scales for volatile organic compounds, J. Air Waste Manage. Assoc., 44, 881-899 (1994).
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