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J-GLOBAL ID：201502200619915673   整理番号：15A0854212

マトリックス単離法を用いた反応機構の探索

著者 (1件)： 赤井伸行 (東京農工大 大学院生物システム応用科学府)
資料名： 化学と教育  (Chemistry & Education)
巻： 63  号： 7  ページ： 342-343  発行年： 2015年07月20日 
JST資料番号： G0942A  ISSN： 0386-2151  CODEN： KAKYEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化学反応を極低温下貴ガス(ネオンやアルゴン)固体中で行なうことにより,反応中間体を安定に存在させることが可能となる。このことを利用して,これまで解析が不可能であった不安定な反応中間体の構造を解析することができ,これにより未知の反応中間体の存在や反応機構を明らかにすることができる。貴ガス固体は分光分析で使用する赤外線や紫外線を吸収しないので,反応中間体をそのままで分光分析が可能である。解析の実例として,ヒドロキシラジカルによる硫化ジメチルからの硫酸の生成における反応中間体のメチルスルホキシドラジカルの生成や1,2,4,5-テトラシアノベンゼンを紫外光で励起して,りん光発光の最低電子冷気三重項状態の解析と理論計算とから幾何構造を決定した例を紹介した。

シソーラス用語： *化学反応 ,  *反応中間体 ,  反応機構 ,  遷移状態 ,  計算機シミュレーション ,  希ガス ,  固相反応 ,  極低温 ,  ラジカル反応 ,  分子間相互作用 ,  分光分析 ,  赤外分光法 ,  *単離 ,  脂肪族化合物 ,  スルホキシド ,  芳香族ニトリル
準シソーラス用語： 貴ガス ,  極低温反応 ,  紫外線分光分析 ,  赤外線分光法 ,  *マトリックス単離法

分類 (2件)： 反応に及ぼすその他の効果  (CF02120K) ,  その他の分離法  (CC01060D)

物質索引 (3件)： 2-クロロフェノール ,  ジメチルスルホキシド ,  1,2,4,5-テトラシアノベンゼン

引用文献 (4件)：

• H. P. Reisenauer, J. Romanski, G. Mloston, P. R. Schreiner, Chem. Comm. 2013, 49, 9467.
• T. Yoshinobu, N. Akai, A. Kawai, K. Shibuya, Chem. Phys. Lett. 2009, 477, 70.
• 中田宗隆,量子化学II,東京化学同人,2004.
• L. Khriachtchev, M. Pettersson, N. Runeberg, J. Lundell, M. Räsänen, Nature 2000, 406, 874.

タイトルに関連する用語 (3件)： マトリックス ,  単離 ,  探索