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J-GLOBAL ID：201502200748503861   整理番号：15A1199705

函館沿岸に生育する褐藻ガゴメSaccharina sculpera胞子体の季節的消長と形態形成

Seasonal variations and morphological changes of sporophytes of Saccharina sculpera (Laminariales, Phaeophyceae) from Hakodate, Hokkaido

著者 (5件)： 谷敬志 (北大 大学院水産科学院) ,  川越力 (共和コンクリート工業 海藻技研) ,  松本世津子 (北大 大学院水産科学院) ,  水田浩之 (北大 大学院水産科学研究院) ,  安井肇 (北大 大学院水産科学研究院)
資料名： 水産増殖  (Aquaculture Science)
巻： 63  号： 3  ページ： 235-244  発行年： 2015年09月20日 
JST資料番号： Y0285A  ISSN： 0371-4217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 函館市根崎沿岸において,ガゴメの季節的消長と形態形成について詳細に観察した。その結果,1~7月に発生したガゴメの1年目幼胞子体は10月までゆっくりと生長して約10cmになり,10月~翌年1月に全てが再生した。再生現象が見られるまでに成熟する胞子体は見られなかった。2年目胞子体は1~7月の期間,著しい生長を示し7月には葉長が2mを超える大形体となった。8~10月には腐朽が見られ,約100cmとなるが10~11月に成熟した。標識をつけた2年目胞子体400個体のうち,約40%の胞子体で12月~翌年2月に再生が確認されたがほとんどが4月までに流失し,7月まで生長した胞子体は400個体のうち約2%だけであった。3年目胞子体は8~10月に腐朽したが10~11月には成熟した。その後,12月には全ての胞子体が流失した。(著者抄録)

シソーラス用語： *コンブ科 ,  北海道 ,  *成長段階 ,  *季節的変動 ,  *形態形成 ,  沿岸 ,  *植物成長 ,  成熟
準シソーラス用語： *Saccharina sculpera ,  *ガゴメ ,  フェノロジー ,  *生育 ,  函館 ,  *胞子体

分類 (2件)： 海藻類  (FH02040G) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (32件)：

• 赤池章一・津田藤典(2005)北海道岩内沿岸における2年生コンブの成長と成熟.北水試研報,69,151-158.[Akaike, S. and F. Tsuda (2005) Growth and maturation of biennial kelp (Laminaria sp.) on the coast of Iwanai, Hokkaido, Japan. Sci. Rep. Hokkaido Fish. Exp. Stn., 69, 151-158 (in Japanese with English abstract).]
• ガラニン・ドミトリー・四ッ倉典滋・川井唯史(2011)ロシア・サハリン州と日本におけるガゴメの分布に関する情報.応用藻類,4,1-7.[Galanin,D.,N.Yotsukura and T Kawai (2011) Distributional information of Saccharina sculpera in Japan and Saghalin, Russia. Algal Resources, 4, 1-7 (in Japanese with English abstract).]
• 長谷川由雄(1959)北海道沿岸産有用コンブ族植物の分布.北水試月報,16,3-7.
• Kanda, T. (1938) On the gametophytes of some Japanese species of Laminariales II. Sci. Pap. Inst. Alg. Res., Fac. Sci., Hokkaido Imp. Univ., 2, 100-111.
• 神田千代一(1946)北海道沿岸産昆布属植物の発生学的研究.函館水専内水産学研究所報告,1,1-44.

タイトルに関連する用語 (8件)： 函館 ,  沿岸 ,  生育 ,  褐藻 ,  ガゴメ ,  Saccharina ,  胞子体 ,  形態形成