抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CPの破れパラメータε<sub>K</sub>と相関させることによりK<sub>L</sub>→π<sup>0</sup>ν<span style=text-decoration:overline>ν</span>およびK<sup>+</sup>→π<sup>+</sup>ν<span style=text-decoration:overline>ν</span>過程への高スケールSUSYの寄与を調べた。Higgsの発見とSUSY探索に対するLHCの最近の結果を考慮し,非極小スクォーク(スレプトン)フレーバ混合の枠組みにおいて10ー50TeVでの高スケールSUSYを考察した。Zペンギンが媒介する荷電超対称粒子がこれらの崩壊に対するSUSの寄与で主要なものである。10TeVのSUSYスケールで,この荷電超対称粒子の寄与はK<sub>L</sub>→π<sup>0</sup>ν<span style=text-decoration:overline>ν</span>の分岐比を標準模型より8倍増幅し,一方予測される分岐比BR(K<sup>+</sup>→π<sup>+</sup>ν<span style=text-decoration:overline>ν</span>)は標準模型の3倍である。グルイノ箱図はε<sub>K</sub>のSUSYによる寄与を30%まで支配する。もしダウン-スクォーク混合をアップ-スクォーク混合と比べて無視すれば,Zペンギンが媒介する荷電超対称粒子がBR(K<sub>L</sub>→π<sup>0</sup>ν<span style=text-decoration:overline>ν</span>)のSUSYからの寄与とε<sub>K</sub>の両方に主要なものとなる。そしてそれらの間の相関が見つかったが,荷電超対称粒子のε<sub>K</sub>への寄与は最大3%であった。たとえSUSYスケールが50TeVであったとしても荷電超対称粒子過程はK<sub>L</sub>→π<sup>0</sup>ν<span style=text-decoration:overline>ν</span>の分岐比を標準模型より2倍ほど増加させ,ε<sub>K</sub>は標準模型の予測と10%程異なる。また,K<sub>L</sub>→π<sup>0</sup>e<sup>+</sup>e<sup>-</sup>過程への荷電超対称粒子の寄与を議論した。(翻訳著者抄録)