抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年8月に調査した琵琶湖水質におけるPFCs9種類の合計濃度は北湖4地点(12B,17A,17B,17C’)では10.6~13.5ng/Lであり,濃度差が少なかった。琵琶湖全域7地点におけるPFCsの構成比率は平均値でPFOA>PFNA>PFHpA≧PFHxA>PFOS>PFDA>PFHxS>PFUnDA≧PFBSの順番となり,地点間の差は少なかった。同時期に調査した琵琶湖周辺12河川水質における濃度範囲(平均値)は0.48~59.2(26.4)ng/Lであり,濃度差が大きかった。12河川におけるPFCsの構成比率は平均値でPFOA>PFNA>PFOS>PFHxA≧PFHpA>PFDA>PFBS>PFHxS>PFUnDAの順番となり,琵琶湖の場合と若干順序が異なった。2012年5,8,11月および2013年2月に調査した琵琶湖3地点(6B,12B,17B)の水質におけるPFCsの濃度および構成比率の季節変化はいずれも少なかった。2013年5~12月に調査した琵琶湖底質におけるPFCs15種類の合計濃度範囲(平均値)はND~4.42(1.51)ng/g dry wt.であり,PFCs濃度は北湖中央域の水深の深い粘土質の地点で高かった。PFCs構成比率は水質において南湖と北湖で差がなく,PFOA>PFHxA≧PFBA≧PFNA≧PFHpA>PFPeA>PFOSの順番となったが,底質においては差があり,南湖でPFDoDA>PFTrDA>PFOS>PFDAおよび北湖でPFUnDA>PFTrDA>PFDoDA>PFOSの順番となった。琵琶湖水質ではC4~C9の短・中炭素鎖の比率が大きく,C12~C14の長炭素鎖が不検出となったが,琵琶湖底質ではC10~C13の中・長炭素鎖およびPFOSの比率が大きく,C4~C7の短・中炭素鎖が不検出となった。(著者抄録)